10年前、ISPを通じたインターネットへのアクセスはペルーでわずか3万5000件だった。2010年には100万の大台に乗り、2014年には170万件に達したが、固定インターネット接続の利用はいまだ10人中4人に留まっている(ペルー電気通信民間投資監督庁OSIPTEL・世界銀行調べ)。
民間投資の活用により、2017年までに総延長4万5216kmにおよぶ全国光ファイバー基幹通信網の整備が計画されている一方で、急激に普及したモバイルインターネットが固定接続を凌駕する主要アクセス手段と化し、国内の「デジタル格差」解消の立役者となっている(通信事業者調査センターラ米協会[AHCIET]パブロ・ページョ事務局長)
2008年に1万6000人だったモバイルインターネットの利用者は、2013年までに290万人に増え(CISCO社)、現在では固定接続利用者数の倍に迫る勢いとなっている。また2014年末には4GLTE通信の利用者が130万人に達し(OSIPTEL)、ペルーのモバイルインターネットは光ファイバー網の整備を上回るスピードで成長を続けている。
(ソース: El Comercio 13/05/15)