コーヒー豆の価格下落 生産回復に影響も

世界でも品質に定評のあるペルーのコーヒー豆。近年のサビ菌による打撃からの生産回復が期待されていたが、今年は国際的な価格下落がコーヒー農家を悩ませている。

コーヒー豆は市場の在庫超過により1キンタル(100ポンド=46kg)あたりの国際価格が187ドルから平均150ドルまで下落している。全国コーヒー評議会(JNC)のロレンソ・カスティージョ代表は、2015年のコーヒー豆輸出額は約5%落ち込み700万ドル程度になると予測する。

同代表は、他のコーヒー豆産出国からの供給量増加が消費国の在庫超過へと繋がり、ペルーの輸出需要を引き下げているのではと述べた。今年度、国内のコーヒー農家組合ではおよそ500万キンタル、前年比約22%の増産が計画されている。

しかし、発芽時期における水不足とサビ菌の影響で、3月期の生産量は1.43%減少した。代表は、1月から3月の収穫量はごくわずかで、また豆の収穫から焙煎までおよそ3か月を要することから、6月以降の5か月間、輸出量は増加に転じるとした。

国内で3月期の生産が減少した州は、カハマルカ、クスコ、パスコ、プーノ、ウカヤリ。また、コーヒー豆(全品種)の輸出額も57%下落、輸出減となった主な相手国はコロンビア (▲88.31%)、米国 (▲72.47%)など。

(ソース: Gestión 25/05/15)