年末のリマ タクシー強盗の傾向と対策

ペルー国家警察(PNP)によると、リマでは年末にタクシー強盗(日本とは異なり運転手が加害者)が通常より30%程度増えるという。被害の多い区は、SMP、SJL、リマ、オリーボス、ラビクトリア。

クリスマス休暇の間、強盗たちはショッピングモールや銀行から出てくる人々(被害者の多くは女性)をタクシーで待ち伏せている。ラビクトリア区の警察は、強盗は非正規のタクシー会社から「仕事用」のタクシーを偽造書類で借りているため、会社側に被害を訴えても取り合ってもらえないと話す。

リマ国際空港も危険エリアのひとつで、空港出口では犯罪者が駐車中のタクシーから獲物を物色している。彼らの多くはニセの運転手で、空港付近の路上で待ち伏せている実行犯と共謀し、SMSやWhatsAppで連絡を取り合い犯行に及ぶ。

ペルーでは「コレクティーボ」と呼ばれる乗合タクシーも強盗のツールとなっている。チョリージョス発タクナ通り行きやセルカード発カリャオ行きなどのルート上では3人組の強盗が出没。運転手と乗客のふりをした女性、加えて途中から乗ってくるもう一人のサクラの男性の3人一組で他の乗客の持ち物を奪う。

リマでは4万人の警察官が年明けの2日まで街頭で特別警戒にあたるが、タクシー強盗被害を未然に防ぐ方法として次のようにアドバイスしている。

1. 正規のタクシーを利用すること。正規タクシーは、ナンバープレートに黄色の横帯があり、かつ車体側面に市松模様がある。

2. 4ドア以外のタクシーには乗らないこと。乗車したら一度ドアを開閉し、チャイルドロック機構が働いていないか確認すること。

3. 路上で待機中のタクシー利用は避けること。多くのタクシー強盗はショッピングモールや映画館、銀行の前に停めた車の中からカモを狙っている。

4. 後部座席左側(運転手の真後ろ)に座ること。運転手が不審な行動をしたら、そこまでの料金を払って素早く下車するのが望ましい。

(ソース: RPP)