マカ高騰

来秘以来、ほぼずっと愛用しているペルー・アンデスの宝石マカ。そのマカの価格が今、信じられないほど高騰している。

何年もほぼ同じ値段だったのに、4か月ほど前いつもの店に買いに行ったら3割増しになっていた。日本人は企業努力で価格を維持しようとするが、ペルー人は経費を素直に転嫁する。最近ペルーの物価も上がってるし、また何かの便乗値上げかと思って文句を言ったら、「うちだって困ってるのよ」と言われてしまった。その後流れたニュースがこれだ。ああ、やっぱりあいつらのせいか。あの無駄にデカい大陸の人たちは、本当に貪欲でやることが下品だ。

先日、カムカムの鈴木さんに問い合わせてみた。カムカム以外にも、マカやウニャ・デ・ガトなどペルーのさまざまな健康食品を扱っていると伺ったからだ。彼のモノ作りに対する真摯な態度は、信頼に値する。逆を言えば、この国はまがい物が多すぎるのだ。

さて連絡してみると・・・「ご存知かと思いますが、中国人による無差別的な買占めのため、3倍に値上がりしました」と。なぬー???

今現在、ペルー国内における粉末マカの平均価格は100ソレス/kgだそうだ。この価格高騰に乗じて、粗悪なマカに小麦粉などの混ぜ物をしてさらに儲けようという輩も増えているという。ちなみに、企業努力を惜しまない鈴木さんのマカは80ソレス/kg。ありがたや~。

とは言えどこまで踏ん張れるか分からない。買取の場合、農家がより高値で買ってくれる方になびくのは仕方のないことだ。鈴木さんも「自社での栽培も検討している」とのこと。将来のためにも、ぜひぜひお願いしたい。

先週行ったエコフェリアでもマカが売られていたが、ある店では100gの粉末マカがなんと12ソレス!「とにかく中国人のせいで値段はあがるし品薄だし、私達ペルー人が買えなくなるわ!」と怒り心頭のご様子。「私は日本人だからね」と力説しておいたのは言うまでもない。

もう一つの店では、250gパックがたったの9.9ソレスだった。これは安すぎる、混ぜものか?と思ったら、なんとセルバ産だそうだ。マカはボンボン高原を始めとするアンデス高地で栽培されるのが一般的だが、農業技術が進んだ今は低地でも栽培できるようになってきたらしい。しかし質はいかに?たぶん中国人に荒らされていないところを見ると、アンデス産より劣るのだろうと勝手に推察する。

一口に「ペルー産マカ」といっても、産地を始め品質はピンきりだ。なので皆さんもマカを購入の際はどうぞご注意あれ。鈴木さんの連絡先を知りたい方はご一報ください。