10月5日に行われたペルー統一地方選挙のことを書こうと思っていたのにバタバタしていたら、10日に「ブラジル初のエボラ出血熱の疑いのある患者が隔離」とのニュースがあり、選挙どころではなくなってしまった。ただ今年の選挙は凄まじかったので、また別の機会にご紹介したい。
昨日からテレビやラジオはエボラの話題で持ち切りだ。そりゃそうだろう。ここは大陸、外国といってもすぐ隣の話なのだから。「リマのホルヘ・チャベス空港では専門医を待機。疑いのある旅行者はカリャオの国立病院に21日間隔離」と言うが、陸路は野放しだ。長距離バスで入ってくる可能性も十分にある。
加えてペルーはbeso y abrazo(接吻と抱擁)の国。その上手を洗う習慣のない人も多く、衛生面は最悪。まともな医者に行けるのは国民のごく一部だし、公立病院の医者は賃上げデモで患者どころではないし。だいたいエボラ患者を隔離する施設だってあるんだかないんだか。
ちなみにペルー人の91%が「ペルーのエボラ対策は不十分である」と思っているそうな。そうだよね、自分たちが一番よく分かっているよね。
今朝がた「ブラジルの例はエボラではなかった」と報道されてほっとしたが、さてこれからどうしたものか。エボラウィルスは宿主の体外に出てからも容易には死なず、常温でも数日間生存するらしい。アルコール消毒では済みそうにないから、ペルーで蔓延した場合は引きこもるしかないなぁ・・・。
それにしても、世の中には緊張感のない人もいるのね~。「俺はエボラに感染している!」って飛行機の中で叫んで、ほかの乗客を2時間も待機させた大バカ者。みんな性質の悪いいたずらだと思ってるから笑ってるけど、私なら許せない。ましてやこんなやつのために乗継やら予定やらが狂ったりしたら、こっちが発狂しそう。こういうバカな例はコイツだけで終わりますように。でもバカは追随するからねぇ・・・。