日本人考古学者島田泉氏(南イリノイ大学教授)が率いる調査隊が、ペルー北部のチクラヨでシカン文化中期もしくはランバイエケ文化(9世紀)に使用されていた冶金工房跡を発見した。
セニョール・デ・シカンの墳墓に程近い「ワカ・ロロ」付近で発見された工房跡では、金属を加工していた冶金の痕跡が見つかっており、ここでは仮面や陶器製のナイフなど同時代における支配者の副葬品を作成していたものと思われる。
島田教授の話では、現時点までに数十におよぶ金、銅、合金製の小片が見つかっているという。
フェレニャフェにあるシカン博物館のカルロス・エレラ館長は、この工房がラス・ベンターナス遺跡やポマックの森に現存する30以上のピラミッドで発見された墓所と深い関係があると述べ、今期の発掘作業は8月半ばまで延長する予定とコメントした。
(ソース: エル・コメルシオ)