ペルーの有力紙El Comercioが、読者アンケートを基にした「リマ犯罪マップ」を作成した。この地図には同紙の読者から寄せられた強盗、ひったくり、空き巣、自動車盗を始めとする数百件の犯罪被害ケースが位置情報と共にインプットされている。
マップによると、犯罪被害が多く発生している地区はリマセントロ、スルコ、サンマルティンデポーレス、サンミゲルの各区とカリャオ。犯罪種別では窃盗・ひったくりや強盗が目立つという。
サンミゲル区の警察署は、商業施設Plaza San Miguelの周辺以外にも、Av. La Pazや La Marinaと Escardóの交差点の防犯に重点を置いているというが、現場からは巡回する警官の数が足りないとの声が出ている。
スルコ区も同様で、プエンテ・プリマベーラのバス停やリマ大学、リカルド・パルマ大学付近では自動車を使ったひったくりや窃盗を行う不良グループが出没するようになったが、面積が広くかつ昼間人口が100万人を超える同区では、警察官や警備員の数がいまだ十分ではないという。
14万軒の住宅を抱えるスルコ区では月に約20件の空き巣被害があり、うち4件は押込み強盗。
ミラフローレス区自治体は、 現在15台の防犯カメラが設置されているAv. Santa Cruzや、ケネディ公園、ラルコマールなどの主な商業施設の重点警備が必要と語る。
スルキージョ区では、Jr. DanteからAv. Tomás MarsanoにかけてのAv. Angamosでよく発生する「bujiazo (ブヒアソ)」と呼ばれる強盗に注意。ブヒアソとは、エンジン点火プラグを用いて一瞬で停車中の自動車のガラスを粉砕し、車内の貴重品を奪い去るタイプの強盗。
サンマルティンデポーレス区では、Morales DuárezからJosé GrandaにかけてのAv. Universitaria沿いで強盗などが発生。夜間、付近は夜間暗く人通りがない。
その他、カリャオではAv. Sáenz Peña、リマック区はCaquetáとTrujillo橋、エルアグスティーノ区はPuente Nuevo、リマセントロはJr. IcaやAv. Nicolás de Piérolaに注意。
(ソース: エル・コメルシオ)
リマ犯罪マップの使い方: まず参照したい区名を選択、+-で地図を拡大・縮小する。マーカーにカーソルを当てると犯罪種別などの詳細が表示される。Google Mapとは操作性が異なるので注意。