日本からペルーへの観光客増加 平均支出は一日350ドル

2013年度における日本からペルーへの観光客数はおよそ67,000人で、概して欧州主要各国からの数よりも多いことが分った。リマ・コンベンション&ビジターズ・ビューローが本日発表した。

同年、フランスとイタリアからはそれぞれ35,000人、ドイツが60,000人、英国が55,000人で、ヨーロッパで唯一日本を上回ったのは98,000人のスペイン。

アジアの他国では韓国(5%増)、香港(42%増)、マレーシア(35%増)、タイ(25%増)、シンガポール(22%増)、中国(6%増)などからの観光客が、乗継事情や入国手続上の問題にもかかわらず近年順調に増加しているという。

ペルー旅行中の一日当たり平均支出は日本がUS$350、韓国がUS$180、中国がUS$120で、平均滞在日数は5日から7日。アジア人に人気の観光地は、一位がマチュピチュ、二位がナスカの地上絵で、滞在期間に余裕のある向きは加えてティティカカ湖やアマゾン地域を訪れている。

また、日本人も中国人もペルーの文化には興味を持っているが、日本人は自然や学術的なテーマをより好む傾向にあり、中国人はレジャー指向が強いという。

アジア諸国の海外旅行市場は、全世界の年間旅行者の31%に相当する3億5千9百万人を抱えている。このうちペルーへの旅行者は平均20%の伸びを見せているものの、0.04%にも満たない(2013年)。

これにはアクセス上の問題もあるといい、事実アジアからの観光客は欧州や米国、もしくは中東や南アフリカでの乗り継ぎを余儀なくされている。

欧州からペルーへの直行便は、現在アムステルダム(オランダ)、パリ(フランス)、マドリード(スペイン)発のフライトが一日計5便。一機あたりのキャパシティは約250人で、うち50%がペルー人、40%がヨーロッパ人で占められており、アジアからの旅行者のスペースは10%しかないという。

(ソース: アンデス通信社)