ペルーの住宅 約半数が伝統建材を使用

ペルー情報統計局(INEI)が本日公表したレポートによると、国内住宅数の47%に相当する360万戸以上が泥や石、木材などの地震に弱い建築材料で建てられていることが分った。

INEIによる昨年までの統計では、およそ780万戸の住宅に約3,050万人が住み、そのうち2,290万人が都市部に、760万人が農村などの田舎に暮らしているという。

一方、レンガ造りの住宅(註: ペルーでは一般的な都市型住宅様式)に住んでいるのは1,610万人にすぎず、残りの1,440万人はアドベ(粘土と小石などを混ぜた建材で、日干しレンガとしてよく使われる)やキンチャ(粘土に木の枝を混ぜたもの)、石材と粘土や木材、ムシロを組み合わせた家に住む。

アドベとキンチャの家が最も多いのはカハマルカ州(10.9%)とラ・リベルタ州(9.9%)。プーノ州では32%が泥と石を組み合わせた建築で、イカ州では21%がムシロの家だ。

2013年には国内で217回の地震があり、その多くは中部から南部の太平洋岸で発生している。2007年に震災で600人近い犠牲者が出たイカ州はこのエリアに位置する。

(ソース: LaRepublica.pe)