5月14日(水) 阪急交通社・海外現地生情報に
「ワリ文化の霊廟『カスティーリョ・デ・ワルメイ』」が掲載されました。
現在公開中の展覧会「カスティーリョ・デ・ワルメイ展」。インカ帝国に多大な影響を与えたという、ワリ文化の展覧会です。
この遺跡の発掘調査を行ったピメンテル博士が解説する見学会があると聞き、勇んで参加してきました。当事者による話ほど、説得力のあるものはないですからね~!素晴らしい機会でした。
ペルー北部に花開いた黄金文化を連想させる見事な耳飾や、糸紡ぎの道具、アラバスター製の美しい杯、シャカシャカと音のなる楽器、他の文化の発掘品では見たことのない形をした青銅製のナイフなど、考古学好きには堪らない展覧会。参加者も「アマチュア考古学者」的な人が多く、質疑応答も盛んでした。
「カラル遺跡からも”キープ”が発見されているが、あれは本当にキープなのか?結び目の数や位置だけでさまざまな情報を伝達できたキープ、その発祥は?」という私の質問に対し、ピメンテル博士は「カラル遺跡で発見されたものは、我々の考える『キープ』ではないだろう。キープはワリ文化が発祥だと私は考えています」とのこと。
さてさてルース・シャディ博士(カラル遺跡の発掘研究責任者)は如何に???アンデス考古学は奥が深い。これからも新発見がたくさんありそうです。
そんなこんなの「カスティーリョ・デ・ワルメイ展」は9月まで開催。皆様ぜひ足をお運びくださいね!