カマロンに見るペルー経済の変遷

毎年12月末(もしくは1月頭)から3月31日まで禁漁となるペルーの川エビ、カマロン。アレキパのカマロンが有名だが、きれいな川さえあれば育つようで、カマロン名物の町はペルー各地にある。リマの北約200kmに位置するパティビルカもカマロンの町だ。カラルやパラモンガ遺跡などにも比較的近く、そのついでに寄るのも手(言っても、マイカーがなきゃ大変だけど×)

何はともあれ「Camarones al ajo(川エビフライ・ニンニク風味)」を注文。見た目は硬そうだが、よく揚がっているせいかとてもパリパリしていて、丸ごと全部食べられる。ビールが進むんだよなぁ、これ。いやん、やばい、やめられない止まらないっ

カマロンと言えばこの「Chupe de Camarones(カマロンのミルクスープ)」も外せない。新鮮なカマロンの殻から出た旨みたっぷりのエキスが、口いっぱいに広がる。ペルーを代表するスープの1つなのでペルー料理レストランならどこでも食べられるが、量が多すぎるので滅多に注文しない。でもカマロン専門店に来たらやっぱりね。う~ん、最高だぁ~!

こちらは「Chicharrón de Camarones(カマロンのから揚げ)」。殻が苦手、という向きにおすすめの一品。ふわふわサクサクで、いくらでも食べられちゃう。カマロンご飯やカマロンのセビーチェも食べたかったけど・・・これ以上は無理よねぇ。残念。

ちなみに、各料理とも一皿25ソレス(約900円)、リマより格段に安い。でも5年前に来た時は、確か一皿17ソレス(約600円)くらいだったんだよな~。しかも量が・・・随分減った。←それでも多いけど。ンん

5年前はこんな感じ。エビ自体は今回のより小ぶりだったけど、それこそ山のように積まれて出てきた。

国内消費に回すより先進国に売るほうが儲かるからと、何でも輸出しちゃうペルー。儲かるのは金持ちだけで、貧乏人はどんどん貧しくなるだけ。ペルーの食材をペルー人が食べられなくなったら本末転倒なのにね。

たった5年で、量は半減お値段3割増しという事実にかつてペルー中を旅したイタリア人アントニオ・ライモンディの言葉、「El Perú es un mendigo sentado en un banco de oro
(黄金の台座に座った乞食)」を思い出す。

カマロン如きで大げさだって?当然です。だってペルーに暮らす私は、安くて美味しいものが食べたいんだもん!