ペルー気象庁(Senamih)はラ・ニーニャ現象の到来を確認し、通常より低い海水温の影響でペルー沿岸部では9月まで気温の低い状態が続くだろうと伝えた。
「海水の温度が低いため、ここ数日は高湿でより寒く、霧雨の頻度が高い薄曇りの日が続いている。一方、沿岸部全域で異常な高波が発生している」と同庁のルイス・ロサーノ気象学局長は語る。
局長は、冬季で最も寒い8月の平均気温は13.5℃から14.5℃だが、ラ・ニーニャの影響で初春(9月)になってもなお1.5℃近く気温が低くなるだろうと説明、今年のラ・ニーニャの規模についてはまだはっきりしていないが、今の所大過なく推移していると述べた。
局長はさらに、ラ・ニーニャ現象は特にアンチョビやアジなどを始めとする海洋生物の繁殖に影響を与えると述べ、「セルバ(ジャングル地帯)やシエラ(山岳地帯)の都市に雨が降ったとしても、それはラ・ニーニャのせいではない」と、沿岸部以外への影響についてはこれを否定した。
(ソース: エル・コメルシオ)