とってもミルキーな2013年の誕生日

今年も無事、誕生日を迎えることがでた。日本時間的にも、時差が14時間もあるからいつも「1日若いもんね~」と言うペルーでもどこの国を基準に計算しても、ちゃんと40んーちゃいになったわけだ。完璧。

ところが今年は先週からの風邪が長引き、なんと寝正月ならぬ寝誕生日を迎えている。去年のブログを見ると、そうだそうだ、去年はずっと飲んで食ってしてたんだよなー。一歳年を取っただけで、こんなに違うものか?

あー、焼き肉食べたーい!イタリアン食べたーい!たこ焼きもー!そんな食欲があろうはずもなく、ここ数日の私のお供は、蜂蜜たっぷりのホットミルク。おもわず「ミルキ~はママのあじ~」と歌いたくなるほど、身体が欲している。ペルー酪農協会から表彰されんばかりの消費量。たぶん今、私、乳臭いです。へへ。

私の平熱はどちらかというと低めで、熱も滅多に出ない。どんなにしんどい時でもせいぜい37度台前半しか上がらないので、解熱剤など飲む必要もなければ、わざわざ病院に行くこともなかった。(病院に行っても「あー、平熱ですねー」としか言われないし)だから今回風邪をひいた時も、始めはわりと楽観視していた。

ところがその夜。どうも熱っぽいんじゃない?と思って計ってみたら、すでに38度を超えていた。実はこの時、ちょっと嬉しかったんだよね。「あ、出た♪」みたいな。堂々と日本製の解熱剤を飲み、就寝。でも咳も出始めて、眠れなかった。

翌日にはぐんぐん上がって、なんと最高39.8度!おー!記憶にある限りで人生最高峰。40度まであともう一歩じゃん!あまりにひょいっと熱が上がったので、きっと体温計が壊れてるんだと思ったけど、汗はすごいし、解熱剤はまったく効かないし、「もしや流行りのAH1N1だったりして?」とオロオロしてしまった。

だんなが急いで買ってきてくれたペルー製の超強力解熱剤の効果も虚しく、下がってもせいぜい38度台後半。これはいかんと、「リマの病院事情ならこの人に聞け!」という友達に相談し、その夜、生まれて初めてEmergencia(救急外来)に行った。

車椅子やベッドに寝たまま運ばれると、「ああ、私は今病人なんだー」と改めて実感した。併せてずっと心配してくれてるだんなと、こんな病気の園みたいな所に付き添ってくれている友達に、心から感謝せずにはいられない。本当にありがとう。

検査の結果、AH1N1でなくいわゆるインフルエンザであること、レントゲンから肺炎を起こしていないことが分かり、まずは一安心。その後、解熱剤やらなんやらが入った点滴をぶちっと刺され、放置された。

意識が朦朧とする中で、夜中に院内を掃除する音とか、他の患者の声とかが頭の中にごちゃ混ぜに入ってくる。急に寒くなったり、熱くなったり、体温調節ができないらしい。気分がだいぶ落ち着いたころ、誰かが私の腕で何かやってるなーと目を開けたら、看護婦が注射器を使って、残り僅かになった点滴を一気に血管に押し込んでいた。

回復していた意識が、また遠のいていく。「今まで1時間もかけてゆっくり点滴してたのに、あれじゃ意味ないんじゃない?」という友達の声が遠くで聞こえた。だよなー、だって今、すっごく気持ち悪いもん。

案の定、一度は起きたものの、気持ち悪くてまた倒れ込んでしまった。しばらく横になってなんとか回復したけど、最後の一気打ちがなければこんなことにはならんのでは?ペルーじゃ風邪をひくのも命がけだ。

その後、すべてのアポをキャンセルして、今も引き続き大人しくしている。せっかくお声掛け頂いたオタク・フェスタも行けなかったし!!!今は部屋に籠りつつブログ仕事をするほど回復したが、まだとてもワインという気分ではない。

今夜も消化の良いものと、ホットミルクで過ごします。そんなこんなの2013年の誕生日。美味しいご飯も魅惑の酒も、健康ならではこそ。どうぞ皆様も、日々ご自愛くださいませね。

“とってもミルキーな2013年の誕生日” への2件の返信

  1. 遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます。
    しかし、今年は大変な一日となりましたね。
    良きご家族とお友達に囲まれて羨ましいです。
    本当に、健康が第一です。どうぞ、お大事に。

  2. メッセージ、ありがとうございます!こちらこそお返事が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。今年はなんのお祝いもなく寂しい誕生日ではありましたが、まあ人生長ければこんなこともありますよね。家族と友達には感謝です。本当に健康が第一とひしひし感じました。

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