リマ市ミラフローレス区。新市街における観光の中心地でもあり、おしゃれな(金持ちの)区としても有名。
区役所の近くには、野良猫がたくさんいる。野良と言っても痩せてもいなければ汚くもない。自由気ままに道路を渡り、公園の芝生で優雅に日向ぼっこをする。そのしなやかな肢体をぎゅーんと伸ばすだけで、人間が「きゃ~!かわいい~!」と言うことをよく知っている。守られた野良猫、それがミラフローレスの猫。
この子たちがここに集まり始めたのは、いつ頃からだろうか。地元住民がこの地域に捨てられた野良猫を可愛がっているうちにどんどん増え、お役所も
それを地域観光のエッセンスとして扱った。
しかしこの猫たち、現在はちょっとした問題となっている。ここに猫を捨てていく無責任な人たちが後を絶たない上に、次々と増えていくからだ。狭い地域に100を越す個体がいるのだから、そりゃお盛んにもなるわな。
動物愛護協会やボランティアが去勢手術やワクチン接種を施しているようだけど、ぜんぜん間にあっていないらしい。糞尿の問題やウイルスを心配する人からの苦情も多く、区もその対応に追われている。
そんなこんなのミラフローレスで、本日、木登り猫を発見。
真ん中あたりをちょっと拡大。
野良なのに毛並み艶々、身体丸々。随分栄養が行き届いているようだ。でも眼光はするどく野性的。なかなかの美猫とお見受けした。
この子はもっと登りたいらしく、ずっと上を眺めていた。でも、だいぶ高いところにいるんだよ。下りて来られなくなったらどうするのさ。
ケネディ公園のすぐ側には、「奇跡の聖母」という名の美しい教会がある。去年、この教会の屋根の上に登って降りられなくなった猫が大問題となった。人間が騒ぎだした時にはもう4日も経っていて、「あの子はご飯はおろか、水も飲んでいないのよ!脱水症状になってしまうわ!」とカメラに向かって叫ぶ愛護団体の人もいた。こういう人たちって、物乞いする子供には冷たいのに、なんで猫には必死なんだろう。
この子を見つけた観光客が下から声を掛けるも、しれーっとした表情で無視。はは、その辺やはやり野良猫か。
その後、この子はどうなったのかな。とりあえず今のところ、木登り猫のニュースはありません。ほっ。
昔ぁし台北の公園の、手の届く木の枝に仔猫がいっぴき。
おりられなくなって(助けてぇえ)とミーミー言うてるから、ほな助けたろかと手をのばすと「シャーッ!」
あら助けていらんかった?と向こう行きかけるとミーッ。
どっちやねんな(苦笑)
猫はかわいいけど、どんどん殖えちゃうし野良の仔猫が生き延びるのは厳しい。人間の都合で安易に捨てたりしてもらいたくないですね。教会の説教の時に「犬猫を捨てたら地獄行き」とか言うてもらわれへんやろか。
こんにちは。
タクシーの運転手に聞いた話ですが、
ミラフローレスでは、リスもたくさんいる
そうです。
ラテンアメリカでは、獰猛な犬による事件を
多く耳にしますが、猫も話題になるのですね。
リスも確かにいますね~!しかも結構でかい(笑) スルコ区の公園でも見かけました。高い木が結構あるから、こんな都会でも暮らしていけるのでしょうか。それにしても、犬はよく盗まれるのに猫を盗む人はいないんでしょうかね。ここの猫たちもよい飼い手が見つかればいいのに。
はは、分かる分かる。助けてほしいのに手がでると怯えるんだよね。まったくややこしい奴らや(笑) カトリックってあまり動物については触れていない印象がある・・・仏教は「人にも動物にも植物にも同じ魂が宿る」って感じでしょ?カトリックはあくまでも神と人の関係。いや、もっと調べてからじゃないと言いきれないけど。いずれにせよ人の強欲と身勝手は簡単には消えませんわ。