ペルー人家庭のケーブルTV加入率は53.2%

デコーダーリサーチ企業CPIによると、ここ数年ペルーではケーブルTV加入者数が増加しているという。同社の「家庭における通信サービスおよび所有機器」レポートは、国内家庭のケーブルTV加入率を53.2%と報告している(2011年6月の調査では47.7%)。

同加入率は首都リマが69%と最多。一方、近年国内ケーブルTV事業に参入する企業は増えているものの、未だ全ての市町村をカバーするには至っておらず、地方都市における加入率は42%に留まっている。

高品位TVについては、大好評とはいえ期待されていた程市場には浸透していないとし、多くのペルー人家庭では未だにブラウン管TVが主流とレポートしている。また、通信関連機器の所有率は地方都市に比べ首都リマが最も多いが、反面ラジオや普通のTV、携帯電話の使用については都会も地方も大差ないという。これについてCPIは「首都圏には富裕層および中間層が集中し、かつ情報インフラが整備されているため」と分析する。

そのリマでさえ薄型液晶TVを所有している家庭はわずか26%であり、地方では18%に満たないという。ペルー全体で見ると高品位TVの家庭普及率はたった21%で、(普及への)道程はまだまだ遠い。

ちなみにペルー人家庭で最も愛用されている受信機器はラジオで、首都リマでは各家庭に平均3.5台、全国レベルでは2.7台のラジオがあるという。

(ソース: Gestión)