1年前に米国のイェール大学から返還された、およそ500個におよぶマチュピチュ遺跡の発掘品および人骨を収蔵するクスコのカサ・コンチャ博物館。この博物館を訪れた観光客が7万人になったと本日同館が伝えた。
これらの土器片や人骨は、ペルー政府がイェール大学と合意に至った協定(100年前に探検家ハイラム・ビンガム氏が持ち去った発掘品の返還協定) に基づき、2011年の初めと年末に二度にわたって米国から輸送されたもの。
同美術館の管理者トリニダー・アギラール女史は、「これらの発掘品に最も熱い視線を注いでいるのは、クスコの住民たちです」と言う。しかし、英国の歌手ミック・ジャガーや(ノーベル文学賞作家の)マリオ・バルガス・リョサのような有名人もここを訪れている。
「マチュピチュ遺跡の見学は通常限られた時間内ですが、この博物館では模型や解説により遺跡の姿をより詳しく知ることができます」とアギラール女史は話す。
クスコ市街の中心にあるこの博物館では、1911年にハイラム・ビンガム氏がマチュピチュ遺跡での発見の後研究目的で本国に持ち帰り、1世紀の間イェール大学で保存されていた少なくとも177体分の人骨と土器片が展示されている。
イェール大学からの発掘品最終返還日は、少し前ペルー文化省査察部のブランカ・アルバ・ゲレロ部長により今年12月に前倒しされた。クスコに到着した発掘品は、同博物館管理の下、クスコUNSAAC大学の顧問に引き渡され保管される予定。
(ソース: エル・コメルシオ)