9月21日(金)、「地球はとっても丸い」に「Mistura/ミストゥーラ」が掲載されました!
毎年この時期に行われるラテンアメリカ一のグルメフェスティバル、ミストゥーラ。(「Mistura」は後ろから二音節目、「u」にアクセント。)今年で4回目、前身の「Perú Mucho Gusto/ペルー・ムーチョ・グスト」から数えて5回目だ。
大好きなイベントだけど、今年は色々と思うところがあって、それを書かせて頂いた。ペルーのカリスマシェフ、ガストン・アクリオが抜けてしまった今のApega (ペルー美食協会)には、求心力がない。その上、あの樹木伐採の件での対応のまずさと言ったら!
「Nuestra comida nos une.」 ―料理でひとつに―初心を忘れず、よりよき方向へ発展していきますよう。
★★★★★★★★★
Misturaで食べたロコト・レジェーノ。わざわざアレキパから参加したお店だった。カウンターにはロコト・レジェーノとアレキパ名物、カマロン(川エビ)の料理見本が置かれていた。う~ん、どちらも美味しそう♪
私がロコト・レジェーノを注文していると、すぐ隣で女性のどなり声がした。「ちょっと!これ、見本と全然大きさが違うじゃない!」どうやら見本のエビは大きいけど、自分の皿のエビは小さいと怒っているのだ。カウンターで対応した女性は、「いえ、でもこれが普通の量なんです・・・」と慌てていた。でも客のほうは、「じゃあこんなの要らないわ。払い戻ししてよ。騙されたわ!」と物凄い剣幕でクレームを言い続ける。
カウンターの女性はその見本を奥に下げてしまったが、それでもその客はまだ怒鳴り続け、最終的には、大きなエビに替えさせた。他人の目などまったく気にせず、自分の思うことを主張するペルー人。決して悪いことじゃないけど、あまりにもみっともなくないか?あんた。しかも、田舎から出てきた人たちを小馬鹿にするような言い方。本当に何さまだろうか。
不愉快な気持ちで待っていたら、私が注文したロコト・レジェーノが出てきた。あっ・・・ 確かにさっきの見本よりちょっと小さい。でもさすがに何も言う気になれず、そのまま受け取った。こう言う時は、さっきの女性みたいにクレームを言うべき?
大人しくしていたらバカを見るペルー。文句を言ったほうが勝ち、声のでかいほうが勝ち。わかっちゃいるけど、この場合はさすがになぁ・・・apegaより、客の品位のほうが問題かもしれない。