ペルー人は口から生まれたような人が多い。
しゃべるのは上手いが、メール(文章)を書くのは嫌いor苦手という人も多い。段落を分けず、句読点を打たず、だらだらと続けて書く。客も友達も同じノリで、要点を得ず書いてくる。加えて、メールの内容をまったくと言っていいほどちゃんと読まない。調子のいい時はあれこれいっぱい書いてくるのに、都合が悪くなると行数が減る。
面倒くさくなると一行くらいになる。都合が悪くなると、返事をしてこない。それでも私はメールでやりとりしたい。文字で証拠を残さないと、絶対言い負かされるから。
さて。だんなと私、友達2人という4人グループでの今回の旅行。我が家の希望もあって、プライベートツアーをお願いすることにしていた。前回8月にチャチャポヤスに行った時、旅行代理店Aで事前にツアー代金を確認していた私。その時の情報を元に、Aとの交渉が始まった。
※プライベートツアーの場合、3~4人は同料金と言われていた。※プライベートツアーの場合、移動+ガイド+入場券+昼食は込みだと言われていた。
(K)
『Hola! 先月あなたのオフィスに行ったKeikoよ。覚えてる?またチャチャポヤスに行くので、プライベートツアーの料金を教えてちょうだい。日程4日間のうち前半2日は3人、後半2日は4人の予定。1人はもう○○と××は行ったことがあるので、後半からの参加になります。あと、どこか安くてオススメの宿はある?チャチャポヤスの宿は3日間、そして最後の一泊はゴクタ・ロッジを希望。予約お願いね。』
・・・メールを送った2時間後に返事が来た。はやっ!
(A)
『まぁ、Keiko!覚えているわよ、連絡ありがとう!またあなたに会えるなんて、本当に嬉しいわ。あなたにはスペシャル料金を案内するわね。内容は○○で、宿代込み一人当たり★★ドル。あ、でも昼食とゴクタ・ロッジの宿泊分は含まれていないから注意して。あなたたちのために、ベテランガイドと素晴らしい車を用意するわ。な~んにも心配はいらないわよ。もし疑問があったらなんでも質問してきてね!』
・・・調子のいいメールだ。でもさ、内容をちゃんと読んでよ。
(K)
『ねぇ、後半から参加する友達も同料金っておかしいわよ?それに我が家は夫婦で一部屋だけど、友達は一人一部屋。これも同料金って変でしょ。一人ひとり違うはずだから、それぞれの値段を出して。宿も3つ星じゃなくて、オスタル(ホテルのワンランク下)レベルでいいです。あと、あなたは以前、「プライベートツアーは昼食も込み」って言ったのに変わったの?』
・・・2日ほど返事が来なかった。
(A)
『ああ、Keiko、ごめんねインターネットが不調でメールができなかったのよツアーに関しては直接オフィスで話し合いましょうでも宿だけは先に予約したほうがいいわ他のお勧めは○○ホテルと××ホテル』
・・・あー、答えるのか面倒くさいんだな。こいつ。それにしても、ホテルじゃなくてオスタルでって言ってるじゃんかよ。
(K)
『分かったわ。じゃあツアーに関しては、あなたのオフィスに到着してから決めましょう。ところでもっと安い宿はないの?だったら私が探すわ。でもゴクタ・ロッジだけは絶対泊まりたいから、予約できたら連絡してね。すぐ支払うから。』
・・・また2日ほどメールが来なかった。オスタル希望と聞いてやる気がなくなったのか。(あまり安いと、予約手数料が取れないしね) それよりも、ゴクタ・ロッジのほうは取れたのかい?
あそこはすごく人気だし、部屋数も少ないから心配なんですけど。
・・・待っていても仕方がないので、直接ゴクタ・ロッジに電話した。私たちの予約はちゃんと入っていた。でも「一両日中にお支払いいただかないとキャンセルになります」って。しかも「お客様のご予約は代理店を通して頂いているので、お支払に関してはそちらでご確認ください」とのこと。そりゃそうだけど、その代理店からなんの連絡もないんですよ。まったく。
(K)
『ゴクタ・ロッジで予約を確認したわ。ありがとう。ところで私は誰にそのお金を払えばいいの?あなた?それともロッジに直接支払うの??どっち???』
・・・またメールが来ない。
再度ロッジに電話して、あと2日待ってもらうようお願いした。明日まで待って連絡がなかったら、ロッジに直接支払おう。
・・・翌日。
(A)
『ゴクタ・ロッジの宿泊代は、シングル○ソレス、ダブル○○ソレス、合計○○○ソレス』
・・・だーかーらー メールをちゃんと読めよ、ばかっ!金額は分かってるってんだ。私はどこに支払うかを聞いてるの!
・・・この代理店とはもうやり取りしたくなかったので、直接ゴクタ・ロッジに振り込み、メールでバウチャーを送ってもらった。メールの文章も素晴らしく、知性を感じる。さすがだ。
・・・結局この後、この代理店からはメールが来なかった。そこで別の代理店Bと交渉し、そこに決めた。
チャチャポヤスに到着後。会いたくなかったのに、あの代理店Aの人に会ってしまった。私を見た彼女の眉が一瞬曇ったように見えたが、どうだろうか。彼女は満面の笑みを浮かべ、あたかも旧友のような親しさで声をかけてきた。
(A)
「Hola! Keiko!いつ来たの?えっ?昨日?まあ、なぜ連絡をくれなかったの。ずっと待っていたのに!!」
(K)
「私もずっと待っていたのよ。でもあなたはメールを送って来なかったじゃない。」
(A)
「いゃ~ん、私こそずっとずっと待っていたのよ。すごく心配したんだから。あなたは友達だからスペシャル料金を提示しようって思っていたのに、リマオフィスの人間が高い見積もりを送っちゃったみたいなの。あぁ、残念だわ。私なら、もっと安くできたのに!!ところで、結局どこの代理店にしたの?えっ?B?はぁ~ん・・・ まあ、あそこもいいところよ。うん、大丈夫。ところで今日はどこへ行ったの?明日は?もう全部予約してしまったの?あぁ、残念だわ。でも次はぜひ私に連絡してね!! チャオ~!!」
・・・よくまあ、これだけさらりと嘘が言えるもんだ。
あんたの代理店は、別の人間があんたの名前でメールしてくるのかい?一週間以上もメールが送れないほど、ネット環境が悪いのかい?そもそもリマオフィスなんてないでしょ。ゴクタ・ロッジのフォローもなくて、何が心配していただ。
しかし、あれだけ悪びれずに挨拶されると、こちらも清々しい気持ちになるぞ。というか、私だったらあんなにニコニコとハグできるかしらん?面倒くさい客は嫌いなくせに、営業熱心。ペルー人のこの逞しさというか図太さというか、あっけらかんとしたところにはいつも驚かされる。
9月始めから15日間、イキトスに行ってきました。楽しかったですよ。やっぱりジャングルはやめられない。チャチャポヤス、いいですね。去年、バグアの先に行こうと考えましたが、結局、行かれませんでした。リオ シルカヨのオーナーがやめたほうがいい、といってました。そのリオ シルカヨのオーナーって、ゴクタロッジのオーナーと一緒ですか?
すごいやりとりですね…日本人には忍耐力があると思いますが、これは許容範囲を超えてすごすぎる。(笑)
この旅の続き、一体どうなるのか目が離せなくなりました~♪
ジャングルはやっぱりいいですよね~!今回も森のエネルギーをいっぱい浴びてきました。バグアは何かとトラブルを抱えている土地なので、やはり避けたほうがいいでしょう。ペルーはまだまだ不安定な国ですから。ところでRio Shilcayoの件ですが。Gocta LodgeとPumarinriのオーナーは同一人物で、Rio Shilcayoのオーナーは叔母さんだったそうです。でもその叔母さんは「もうホテル業はいいや」ってことで、別企業に売却したとのこと。だからwebサイトからRio Shilcayoが外れたんだとスタッフが言っていました。その代わりに、また新しいホテルを造ったとのこと。機会があればそこにも行ってみたいです。
これでもやりとりした内容は随分はしょってるんですよ(あと1~2回ほどやり取りしてます)。とにかくメールをちゃんと読まないんですよね。面倒くさいことが嫌いなんでしょう。あと文章を書くことに慣れていないのだと思います。←教育レベルによります。また続きも笑ってやって下さい。
うわ────よくわか~るこの状況!
最近まったく同じことがあったのよ~
ブの国も一緒一緒!!
言い訳がめちゃめちゃ分かりやすく
見えすいてるとこまで一緒だ──
(う、思い出し怒りが。ムカムカ)
ワタシ自分が買った商品、
帰国するまでに受け取れるんだろうか…
(もしアウトなら笑うしかないや~)
こういうことが規模の大きいかつシリアスな
ビジネスの場でも起きるんだからおっかない。
いやホントに。
教育云々ちゅうより
こらもうラテンの血がなせるわざ?!
こんにちは。
今回の記事、興味深く拝読しました。
私の仲間内では、『ラテンアメリカでは、
同一人物に、一度に二つ以上(内容が
異なるもの)を依頼するな!』というのが、
定説となっています。
結局、苦い思いをするのは、依頼した本人
ですので...
それでは、よい週末を!
いやー、そちらでもありましたか。本当にこれはラテンの血よね!なんでちゃんと読まないんだろう、なんでちゃんと考えないんだろう?いつも不思議ちゃんを見るような気持ちです。(あっちにしたら、私が不思議なんだろうけど/苦笑) しかし買い物した商品でトラブルって辛い!ちゃんと受け取れそう?そっちも頑張って~!!
こちらこそはじめまして。コメントありがとうございます。まさにおっしゃる通りですね~!「1度に1つ」は基本だと改めて思いました(レストランに行くと、いつも実感します/苦笑)。 しかし口頭だと忘れる可能性が大きいから、それを避けるために文字に落としているのに、「読まない」って手法に出られたらお手上げです。
ご返信有難うございます。
とどのつまり、「一度に二つ以上処理する
能力に欠ける」ということではないでしょうか。
でも、ペルー人は、他のラテン人と比べると
amigableで、comunicativoで親しみが持てる
のですけど...
あはは、そうですねぇ。残念ながらそう言う人が多いですね。逆にちゃんとやってもらえたら喜びも2倍です。「できて当たり前」の日本だと、どんなに高いレベルでサービスを行ってもクレームを言われることがあるから、そういう意味ではここは人間的ですよね。
わぁ〜私だったら頭がおかしくなりそう。。。
でも、人の話をホントに聞かない人多いですよね。
聞いてても耳からすり抜けてくって言うか、あと同じ話を何度もする人多くないですか? 老いも若きも。
取り扱い説明書を読まない人も多いと思います。
何て言うか、すごくいい加減、でも、何か心底憎めないと言うか。
あ、でもそれで時間やお金が浪費されると腹立ちますけどね。
そうそう!同じ話を延々とする人、多いですよね。ボケてるのか?と思ったりするけど、そうでもなさそうだし・・・要は自分のしたいことをするってことなんでしょうね。これをしゃべりたいから、何度もしゃべる。あと自分は時間にルーズな癖に、人をせかすでしょ。あれは嫌です。悪気のない自己中人間ってところでしょうか(苦笑)