「チニータ(ア・タ・シ)さえいればペルーで心地よく暮らしていけるわ」とセクシーにアピールするお嬢さん。これはチニータ(東洋人の若い娘)と、貨幣のチニータ(50センティモスのスラング)をかけた清涼飲料のコマーシャルです。
ペルーでは中国人女性のみならず、東洋系の女性をひっくるめて「チニータ」、男性の場合は「チニート」と呼びます。日本人が中南米人をラティーノス・ラティーナスと総称的に呼ぶようなもので、要はどちらも顔だけでは国籍の区別がつかないということなのでしょう。
リマの街角で「チニータ」と優しく声をかけられたら、まずそれは愛称なので気にすることはありません。ただし、第一音節にアクセントをつけ短めに「チノ! / チナ!」と叫ばれたら、蔑称の場合がほとんどです。ですが、頭に来てやり返すと犯罪に巻き込まれたりすることがありますので、自制してくださいね。