ペルーで脅迫・誘拐されないための10の心得

携帯電話脅迫犯や誘拐犯は、事前にターゲットについてあらゆる情報収集を行います。
ペルー国家警察市民安全専門家のフリオ・アクリオ・モンヘ将軍が、ペルーで脅迫や営利誘拐を未然に防ぐための10の心得を次のように述べています。

1. 財産・財力を他人に知らせたり誇示したりしない
人と会う機会が多いと、知らない人物にもつい自らのビジネスや行動に関する内容を話してしまいがちです。家族や友人には、財産や持ち物の情報を他人に教えないようアドバイスしておかなければなりません。

2. 家族や同僚には、個人の連絡先や就業時間を他人に明かさぬよう伝える
もし不審な人物であれば、相手の素性と連絡先を尋ねるようにしておいたほうがよいでしょう。

3. 従業員について予めよく知っておく
安全への備えは必要不可欠です。従業員や使用人には履歴書を提出させ、内部セキュリティに配慮してください。また、家族以外の人間に自宅の鍵を預けてはいけません。見知らぬ人物からの電話には注意しましょう。

4. 同じ行動を繰り返さない
誘拐犯に待ち伏せされないよう、帰宅時や子供の出迎え時には、常に道順を変えるよう心がけてください。また、いつも同じスーパーで買い物をしたり、毎回同じ銀行に行くのは避けてください。

5. 脅迫や営利誘拐に遭遇した場合の対策を事前に家族で話し合っておく
家族内の誰か、および親族・共通の友人など、緊急の場合の連絡要員を決めておいてください。さらに、被害者が置かれている状況を判断するため、家族だけで通じるキーワードを決めておいてください。また、緊急電話の番号を控えておいてください。会社内でも同様の対策を講じてください。

6. 脅迫電話には落ち着いて応対する
お子さんが麻薬などの犯罪で逮捕された、という内容の電話を受けた場合には、まず落ち着いて相手と会話を続け、電話を切ったあとで話の内容を確認した上、警察へ連絡してください。その後は犯人からの電話に応答する必要はありません。

7. 手紙や請求書などを人目のつく場所に放置しない
あらゆる人間があなたに関するいろいろなデータを入手できてしまいます。私信や請求書などを捨てる際には、(内容が他人に漏れないよう)確実な方法で破棄してください。

8. 公共の場所で見知らぬ人物に写真を撮られないようにする
インターネット上に家族の情報を過度に晒してはいけません。休暇の際の旅行先や宿泊先が分ってしまうような写真はアップロードしないよう、慎重に。

9. 電話では必要なことのみ伝える
もし相手が知らない人物であれば、電話では必要なことだけ話し、それ以外のことには答えないようにしてください。「主人(上司)はいません。もしよろしければ連絡先の番号をお伝えしますが」とは絶対に言わないでください。また、こちらから先に電話を切らないようにしてください。家族の誰かが誘拐されている場合、犯人はあなたとの連絡方法を知らないかもしれないからです。

10. 名刺の内容には十分注意する
会社であれ個人であれ、名刺を作る際には表記する情報をよく検討してください。内容は最低限の情報のみにとどめ、自宅の電話番号は明記しないようにしてください。犯罪者に有利な情報を与えないよう、留守電の応答メッセージの内容もよく検討してください。あなたの名前は録音しておかないように。また、散歩の際は必要のない限りクレジットカードを持ち出さないようにしてください。

(ソース:エル・コメルシオ)