11月22日(火)、メルマガ「地球はとっても丸い」に「その美しき人生に祝福を」が掲載されました!
今回の地球丸のテーマは「世界の移民事情」。ペルーは日系移民を受け入れた南米初の国にして、日系人大統領が誕生した国でもあります。ペルーの日系移民100周年を記念して出版された本を読んで、私なりに感じたことを書かせて頂きました。
★★★★★★★★★
私がペルーに来て1ヶ月ほど経ったころでしょうか。日系老人のデイケアセンターである神内センターでのボランティアを始めました。
それまで私は日系人に会ったこともなく、ましてやその歴史も知りませんでした。ただお年寄りの持つその柔らかな雰囲気が大好きで、なんだかんだと2年ほど通わせて頂きました。
当初驚いたのは、「あんたは日本人かね」「あんたは日本から来なすったかね」と何度も聞かれたこと。日本人であることにあんなに価値を見出してもらったのは、後にも先にもありません。
私の手を取って、握り締めて、何度も「日本人か?」と繰り返す。一世にとっての「日本から来た日本人」への想いを、私はどう表現すればいいのでしょう。憧憬、思慕、回帰、懐古。それだけでは語りつくせないように思います。
いつもみんなで歌を歌いました。日本の歌が大好きで、古い歌謡や童謡を何度も何度も歌って。「日本の歌は言葉がきれいだね」と、本当に何度も繰り返して。
中には小学校のころに習ったという軍歌を歌う人もいました。「あんたは紀元節を知っとるかね」と聞かれ、「知らない。建国記念日?」と答えると、「まったく今の子は無礼じゃ、何も知らん」と怒られたこともありました。その時はその理不尽さに腹が立ちましたが、今ならもっと言葉を添えてあげることができたかもしれません。
世代交代の激しい日系社会。三世、四世が神内センターに入る頃には、日本の歌や盆踊りではなく、フォルクローレやクンビアになっていくかもしれません。想像して・・・みたけど、ちょっとイメージできませんね(笑)
あの独特の雰囲気は、これからの世代には生み出せないような気がします。
今みたいに情報がある訳じゃない時代に海外に移住するというのは並大抵なことじゃない…と思うけど、余分な情報が入らないゆえか「知らない国に行ってみたい、住んでみたい」というシンプルな動機で迷うことなく動けたのかも。
keikoちゃんの移民史ははじまりのほんの数章にかかったとこ。言うてみればブログでマイ移民史をリアルタイムで綴ってる訳で…これからも彼の国での健康と安全そしてなにより幸福を祈ってますよ~
まあしかし「ふるさとは 遠きにありて 想うもの」というのは言いえて妙。住んでると目を覆いたくなるよなモノばっか見えちゃって(とほほ)
ありがと~。そうなんよね、この国では私はまだまだ外国人で、まだまだ知らないことばかり。これからどんな人生を歩んで行くのか楽しみでもあり、少し怖くもあり・・・気負わずに、でも頑張ります。しかし住んでいても目を覆いたくなること多いやろうけど、外から見てても多いよ~(涙) ってことは本当に大丈夫なんかいっ!ってことよね(こちらもとほほ)
筆舌に尽くしがたい苦労をなさったのでしょうね。
望郷の念は年老いてなお強くなるのでしょうか。
いい思い出だけが残るのでしょうか・・・。^^
同じように様々な体験をしても、いい思い出ばかりが残る人と悪い思い出ばかりが残る人といますよね。ボランティアしていた時に出会ったおじいちゃん、おばあちゃんの多くは「私は幸せだ」という人が多く、それがとても印象に残っています。あんなふうになれたらいいな。。。
たまたまヒットしたので来てみましたら、神内センターのデイケアの話
今、友人がそのデイケアでJICAボランティアで派遣されています。
彼は芸達者というか、関西人の気質か毎日笑わせようと頑張っています(笑)
今は日本に帰国しておりますが、任期もあと少し、もうすぐペルーへ旅立ちますのでまた来週からセンターで勤務ですね。
ペルーでの出来事などたくさん話は聞いています。
日本の歴史や文化など日本にいるときは何も思っていなかったが、再認識させられた、と。
通りすがりでのコメント申し訳ありませんでした
コメントありがとうございます。ご友人が神内センターで働いていらっしゃるんですね。どなただろう?機会があったらぜひお会いしてみたいです(笑) 私自身もここに来るまで日系人のことはまったく知らず。でも過去の人々の苦労があったからこそ、リマがこんなに暮らしやすいのだと実感することが多いです。本当にありがたいことですよね。またぜひお立ち寄りくださいね。
第18回【マカオ・東ティモール・日本】カフィーヤと移民環流
最初〜
やすやす、1月で中学校講演で寸劇
物価の安いボリビアでオーダーメイド皮ジャケット
今後の講演活動予定
8分ごろ〜
久々のお便り
…
第18回【マカオ・東ティモール・日本】カフィーヤと移民環流
遅ればせながら、新年、明けましておめでとうございます。2012年一発目の収録でしたが、気がつけば、節分を過ぎてちゃってました。今年もサディスティックのやす…
初めまして。たまたま検索したら見つけました。
私はペルー移民の三世です。
祖父と祖母が昔、命がけで海を渡り、言葉も解らずに一生懸命働いてきたおかげで、今の私はいます。
たくさんの苦労があったのは、父から聞いたことがあります。
それ以上にあったことでしょう。
祖母の記憶ほとんどありませんが、遺品や写真を見るかぎり、最後まで故郷を思い、いつか帰れるかと言う希望があったでしょう。
一世は高齢がほとんどで、忘れられた良き日本の思い出話を聞くことが出来なくなりましたが、その勇敢な日本人開拓者を誇りに思います。
こちらこそはじめまして。本当に彼らの歴史を振り返ると、ただひたすらに頭が下がります。そうした血を受け継いでいらっしゃるんですね。今年はリマの日系の方にお話を聞いてみようと思っています。またよかったらこちらもご覧ください。 http://chikyumaru.net/?cat=144