秘境の遺跡チョケキラオがロープウェイで身近に

「マチュピチュの妹」と称される遺跡、チョケキラオ。日本人にはあまり馴染みのないこの石作りの遺跡は、セルバ(熱帯雨林地帯)の周縁部であるクスコ州とアプリマック州との州境付近、クスコ州ラ・コンベンシオン郡サンタ・テレサにあり、スペイン征服者の攻撃から撤退したインカ皇帝がビルカバンバ渓谷に建設した都市のひとつと言われています。

近隣のワニパカ郡(アプリマック州アバンカイ県)から徒歩で最低でも3日はかかるため、この辺境の遺跡を訪れる観光客のほとんどが旅程に余裕のある欧米のバックパッカーです。

この遺跡を観光資源として有効活用するためにアプリマックとクスコ両州が協力し、ワニパカのキウナリャ展望台からチョケキラオ遺跡までの区間(直線距離でおよそ2km)を観光用ロープウェイで結ぶ計画が話題になっています。

「アプリマック・クスコ観光改良開発事業」と名付けられたこのプロジェクト、官民共同出資で総予算は概ね1億5千万円。2012年末の竣工を目指し、完成すればこの区間が約30分で結ばれることになります。インディー・ジョーンズシリーズにも登場しそうなこの秘境の遺跡、1年半後にはより身近な存在になりそうですね。

(ソース:アンデス通信社)