自分の居場所を見つける

6月10日(金) マガジンハウスの月刊誌POPEYE(ポパイ)に、「今年はマチュピチュ遺跡発見100周年!」が掲載されました!

はい、そのままのタイトルです。大統領選挙に押されてあまり話題に上らなかったけど、そろそろ記念式典に関する具体的な内容が発表されるのではないかしら?ああ、私もクスコに行きたーいっ!

★★★★★★★★★★

リマに暮らすある日本人女性が、先日こんなことを話してくれた。「ペルーで2人の息子を育ててきたが、日本人に対する印象が全然違う」と。

下の息子さんはこの5月にリマの高校を卒業し、日本の大学に入るべく準備中。ペルーはcaótico(混沌とした、無秩序の)だけど、日本はordenado(整理・整頓する、順序立てる、整然としている)。彼にはそれがとても大切な要素なのだとか。

ペルーでずっと育ったのにペルー人の図々しいところが苦手で、日本人の礼儀正しさや奥ゆかしさに接すると落ち着くらしい。

ところが上の息子さんにとっては、その奥ゆかしさが曲者。日本人の「本音と建前」文化が苦手、遠慮ばかりじゃ本心が分からないと。

単純な例でいうと、「うどんを食べよう」と言ったらその時は「いいよ」と言ったのに、後から「実はお好み焼きがよかったんだよねー」と言うところなど。しかも直接言ってくれず、後で他人から聞かされることが多い。

その時に言ってくれれば、もしかしたらお好み焼きになったかもしれないのに。もし結果がうどんになったとしても、ちゃんと意見を言ったほうが心に澱を溜めなくて済むのにって思うんだって。

ま、うどんとお好み焼きの対決じゃ迫力ないけどね(苦笑)

上の息子さんは今アメリカにいる。アメリカ人は好き勝手に意見を言うけど、その分相手の気持ちが分かるから楽だって。だからペルーにも日本にも戻らず、ずっとアメリカに居たいと頑張っているそうだ。

好きでもない場所で暮らすのは、とても辛いことだ。だから彼らのように、自分の居場所を見つけられた人はとてもラッキー。世の中には、違和感を感じながらもその場から動けない人のほうが多いのだから。

「まったくどうしてこう違っちゃったのかしら?」と彼女は笑っていた。これからお金も掛かるだろうに、いい人だな。もし今度息子さんたちと会ったら、「親に感謝しなさい」って伝えなきゃ。

“自分の居場所を見つける” への6件の返信

  1. 奥ゆかしいと言うよりは、単に気が弱い
    ……のはわたし。いやホンマに(笑)
    うゎーっと矢継ぎ早にまくしたてられると、
    自分の言いたいことの半分も言えなくなっちゃうんだな。
    まあそれは性分だから仕方ないと諦めるとして…
    大和撫子なもんで。いやウソちゃいます!
    ちょっと〜そこ笑うとこやないからっ(笑)
    ともかく…
    相手に「察してくれろ」と強要するのはいけないなと。
    分かってもらいたいことは、そう伝える努力をしないとね。
    それをしないでブツブツ言うのは、いけません。
    居心地のいい場所は、ひらひらと天から舞い降りてはこない。
    なので自分でつかまないといけませんね。

  2. 自分の居場所かぁ・・・興味深いお話ですね。
    習性とか文化とか、自分が育った環境なら慣れてるはずだからといって、必ずしも居心地が良いわけじゃないんですね。
    keikoさんもペルーを選ばれてますし。居場所が見つかった人は幸せですね!

  3. 「目は口ほどに物を言い」とか「空気を読む」とか、日本ならではの文化よね。いい面もあり悪い面もあり。使い分けできれば一番いいけど(笑) 日本人だからって日本が合うとは限らないってことよね。でも「ここで暮らしたい」って思う国に出会うには、それなりの経済的余裕と時間が必要だし、やっぱり運もあると思う。この息子さんたちは若いうちに出会えて、本当にラッキーよね。

  4. ひろりんさんにとっては、やっぱり台湾が本当の居場所かも・・・?違う?(笑) ほんと生まれ育った場所が一番なんて、全然当てになりませんよね。息子さんたちはペルー育ちなのに、どっちもペルーは選んでないし(苦笑) 今は勇気と少しのお金があれば世界中どこでもいけます。一歩出るのも悪くないですよね。そしたら「やっぱり日本だな」って思うかもしれないし。

  5. くぅ~~っ!胸にしみるね、このお話。
    世の中、全てが足して二で割るのが一番良い、と思わない?
    日本は計画的、正確的、手続きもちゃっちゃっと進むし、どこ行っても綺麗だし、主婦は整理整頓のプロだと思う。
    でも、電車でお年寄りが目の前にたっても寝た振りするし、謝らなくても良い所で謝るし、本音と建前のどっちか分からない事があるし。何事も「責任」を誰がとるのか、を気にし過ぎて進まないし。
    南米は計画・正確を求めるとストレスになるし、手続きが一日で終わったら奇跡だし、町から外れるとゴミの山があちらこちらにあるし。。。主婦の整理整頓は、セミプロかな(笑)
    でも、相手をもっと思いやる気持ちがある気がするし、表裏なしに物事ははっきり伝えてくれるし、人間の温かみを感じれると思う。
    どっちが良いのか決めるのは、きっとそれぞれの元々の性格で決まるんだろうなぁ。
    自分の居場所はここだ、と、決められるって凄い事だと思う。
    海外で一度生活する人は、選択肢があるので比べてから選べる事が出来る。それは幸せな事だよね。
    私の居場所は・・・うぅぅぅ・・・どこなんだろ???

  6. Elisaさんにとって一番の居場所はやっぱりリマでしょう!たとえあんな交通マナーの国でもね~(笑) どの国が一番いいか、なんて個人差だから議論しても仕方のないことだけど、見つける努力は必要じゃないかと思う。もちろん他の国なんか比較しなくてもそこが一番!と思えばそれでいいのだし。ただ「あー、いやだなー、こんなはずじゃー」みたいなことを思いつつ人生を送るのは、とっても悲しいと思うのですよ。そしてそれを他人のせいにしたりお金のせいにしたり、ってのはどうかと。もちろん経済的なことは大きいけど、一番大切なのは前に出る勇気だと思うから。

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