必見!ペルー観光プロモーションビデオの豪華出演者たち  

Todo Peruano por el solo hecho de ser Peruano, tiene derecho a gozar de lo maravilloso que es ser Peruano… (ペルー人は皆、ただペルー人であるが故にペルー人たることの素晴らしさを享受する権利がある…)

アメリカ中部のネブラスカ州、ネマハ郡の真っ直ぐな道路をひた走る赤いバス。冬枯れの寂しげな風景には似つかわしくないこのバスが到着した先は、ペルーという名の小さな町だ。

人口569人のこの町にはガソリンスタンド、レストラン、メインストリート、銀行、博物館がそれぞれひとつずつ。他には今はトイレと化してしまった廃駅や小さな学校、給水塔や町役場があるだけ。保安官が最後に担当した事件は1998年に起きた犬と猫の喧嘩の仲裁という、平和で何の変哲もないところである。

そんなアメリカの田舎町に風変わりな一行が赤いバスに乗ってやってきた。「ここどこだよ…」と怪訝な面持ちでバスから降りてくる面々は、ペルーの文化を他国に紹介する「特命大使」たちだ。ただ名前が同じだという理由だけでこの町を選んだ暢気な大使たちは、とまどう住民をよそにそれぞれの得意とする分野において半ば強引にペルーのプロモーションを展開して行く…。

これはペルー輸出・観光振興庁(Promperu)が今回作成した15分間のプロモーションビデオの冒頭部分です。”Marca Perú (ペルーブランド)”を全世界に向け発信して行くキャンペーンの一環として撮影されたこのビデオ、見所はなんといっても豪華な「特命大使」たちの顔ぶれでしょう。ペルーでは超のつく有名人たちを惜しげもなく使い、ユーモアを交えながら楽しくペルーの文化を紹介しています。

住民と打ち解け、文化交流の任務を果たし帰路に着く大使たち。彼らが去った後、町の給水塔に書かれたPeruの文字に交流の証としてアセントが追加される洒落た演出も。

サーフィン界の女王ソフィア・ムラノビッチが街角でアンティクーチョを焼いていたり、ラフォ・レオンが地理の先生よろしくペルーの地勢について講義していたり、ガストンが窮屈そうにバスを運転していたりと、ペルー通のみなさまには十分楽しんでいただける内容かと思われます。これを見た海外在住のペルー人は里心がついてしまうかも知れませんね。