ペルー大統領選 Debate 2011

昨日はDEBATE(ディベート)の日だった。6月5日に行われるペルー大統領選決戦投票に向け、ケイコ・フジモリとオリャンタ・ウマラの両候補がミラフローレス区のホテル・マリオットで政治討論を行った。

それぞれの公約を高らかに掲げ、自分ならいかにこの国を良くすることができるか、国民に希望あふれる未来を約束できるかと訴える。また、相手候補者の矛盾をつき、鋭い一撃をも加える。しかしあくまで品位は失わず、笑顔を忘れずに・・・

これが政治討論だよな。うん、すばらしかった。こういう本当のディベートって、日本の政治世界では皆無ではなかろうか。

質問に対して真摯に答えるどころか、あいまいな言葉ではぐらかす。時には理解不能な宇宙語で煙に巻く。用意された紙を下を向いたまま読むだけ。相手の顔さえまともに見ない。何か突っ込まれたらうろたえて、逆切れ。

面倒なことは先送り、責任を取りたくないことも先送り。「前向きに検討するつもりです」って日本語、検討しないのと同義語だぞ?それでも時間切れで救われて、さっさと退出すればもう忘れてよし。こんなお歴々の時間給って、いったいいくらなんだろう。

「分かりません」
「その質問には答えられません」

だけで金が貰える仕事って、世界中で永○町界隈だけだろうなぁ。

自国の政治家の稚拙さに、怒りを通り越して諦め気分でいるだけに、昨夜はちょっと興奮してしまった。あと、その後のJaime Baylyがまた笑っちゃったな。あれだけウマラとチャベスの関係をはっきり言えるなんて、ペルーのマスコミは日本よりずっと健全だ。(彼は色々言い過ぎて、しばらく謹慎?ぽくなってた時期もあるけどさ)

あとたった1週間で、ペルーのこれからの5年間が決まる。私はもちろんオリャンタだと困るんだけど、どういう結果になるのか楽しみで仕方がない。自分でも不思議なくらいどきどきワクワクしている。

ふふっ、来週の今頃は落ち込んでいるかもしれないのにね(笑)

“ペルー大統領選 Debate 2011” への6件の返信

  1. こんにちわ
    日本の新聞にもふたりのことがとり上げられてました。
    一騎打ちのようですね。
    台風が行ってホッとしました。
    こちらは大した被害もなかったですが、被災地では大変だったようです。

  2. わははは。
    政府の「前向きに検討します」って本当に逃げる為の一言だよねぇ。
    お医者さんの「様子を見ましょう」も私は嫌いだ(笑)
    はっきりものが言える様になれば、日本も変わるのにねぇ。
    ところでKeikoちゃん、DEBATEが分かるって・・・どんだけ
    スペイン語上達したんだー!さすが!凄いっ☆偉いっ☆
    5日、楽しみ(?)だね。
    何となく、Humalaが勝ったらそれ程大変じゃなさそうだけど、
    Keikoが勝ったら・・・暴動が起こりそう・・(苦笑)←そう
    なりません様に!

  3. お久しぶりです!
    息子が幼稚園に通いだして、毎日送迎やらバタバタしています。
    でも、心はまだペルーに置いてきたまま。
    選挙、どうなるんでしょう。
    行く末が気になります!!

  4. はい、まさに接戦で予断を許しません。そちらは台風も過ぎ去ったとのこと、よかったです。でも災害地域は大変だったでしょうね。台風が秋にくるという常識は、今や完全に変わってしまいましたね。ペルーは今週末に台風の目がやってきます。

  5. そうそう、黙っているのが美徳、なんて日本特有の不思議な風習でしかないんですから。それも大事だけど政治家がそんなことしてたら、国を背負って戦えるわけありませんわ。
    そしてElisaさん、うふっ、勘違いだからね~(笑) 政策内容をある程度事前に知っていたから分かる部分もあるだけで、全部分かるわけないじゃないっすか(汗) でもね、本当にすごいパワーだったんですよ。テレビ画面に惹きつけられました。私はkeikoのほうが上手だったと思ったけど、ペルー的評価はそうでもないようで難しいです。どっちになっても暴動はありえますよ。

  6. わーい、元気?もう幼稚園なんだ~。Rちゃん、私のことはもう忘れちゃっただろうな~。ペルーへの忘れ物、ここに大切に置いておきなよ(笑) で、また次の機会にゆっくり取りにおいで!とにかくこの一週間はどきどきよね。とにかく我が家がなんとかここに暮らし続けられますよう!と祈るのみ。

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