Museo de Sitio Chan-Chan(チャンチャン現地博物館)
世界遺産を見学する前に、まずは併設の博物館へ。「Museo de Sitio Chan-Chan (チャンチャン現地博物館)」もうなんというか人がいっぱい!説明どころか、はぐれないようにするので精一杯(涙)
黒くて光沢があるチムーのブロンズ。魚や野菜、果物など食べ物を模った実用的なものが多い。
トトラ舟に乗って漁に出る人。シンプルだけどとってもリアルで今にも動き出しそう。
ここから真っ暗な部屋に入り、館内のテープを聞きながら巨大な模型を見る形式に。でも、ただでさえヒアリングが難しい上に館内に響いちゃってほとんど聞き取れませんでした(涙)昔はこんな風に都市が広がってた・・・のかな?
世界遺産 チャンチャン遺跡
さーて、やっとお目当ての世界遺産「Chan-Chan (チャンチャン遺跡)」へ!ちなみにchanはチムーの言葉で、スペイン語のsol=太陽と同義。「たくさんの太陽=太陽が光り輝く都市」って感じ?ここも入り口は1つ。高さ6mの壁。
世界遺産に座っちゃダメだって。
中の案内はこのお魚クン♪
リマ国際空港 (Jorge Chávez空港) の出発ゲート、空港税支払い窓口のあたりにもこの模様があります。
Palacio Tschudi (チュディ宮殿)
東京ドーム約500個分、古代都市遺跡として南米最大のチャンチャンは9世紀~16世紀に栄えたチムーの首都。人口も約10万人近くというから、驚かされる。その広大な遺跡の中で、現在見学できるのは「Palacio Tschudi(チュディ宮殿)」のみ。って、tschuってペルー人には発音しにくいだろうな(苦笑) この遺跡の発掘者の名前だそうです。この地図でいうところの、上部左側、斜めの線が入ってる場所から、見学開始。
入り口傍にある儀式の広場 (地図、上部分の四角い広場) の壁。15本の横線は波を表し、下にはラッコが描かれてる。
CORREDOR DE PECES Y AVES (魚と鳥の回廊)
CORREDOR DE PECES Y AVES (魚と鳥の回廊) 儀式の広場と宮殿内部を結ぶ廊下。壁面には魚や鳥をモチーフにした彫刻が配されている。波を表す線と、魚達。荒波を越えつつ泳ぐ魚の群れ。
チムーオリジナルのお魚ちゃん。目つきも悪いし、随分やせ細ってますなぁ(笑)
こちらは修復されたお魚ちゃん。随分太りました。ちょっとかわいくし過ぎ?
地図でいうと、広場の下側に広がる食物倉庫跡。魚を取る網を模した仕切りが、とっても印象的。いかにここが、海と深い関係だったかが分かる。また、交易の拠点として、物の売買、税金なども徴収してたとか。経済を取り仕切る場所でもあったらしい。
羽を広げてる水鳥?
ペリカンもとってもキュート♪チャンチャンのレリーフってとってもかわいくて、多くの子供を生贄にしてた文化だって事を、つい忘れてしまう・・・
POZO CEREMONIAL (HUACHOQUE)
POZO CEREMONIAL (HUACHOQUE)
深さ5~6mの貯水池 (地図、真ん中の横長の長方形部分)。水と豊穣の神に祈りを捧げた場所と言われている。もともと南北に伸びていたものだが、北側が埋め立てられ、西(海側)に拡張された。南側には儀式用と思われる広いテラスが設けられていた。夜、水面に月が写り、とても幻想的だとか。月も崇拝していたというチムーの人々、ここでどんな祈りを捧げていたんだろう。
RECINTO FUNERARIO (葬祭殿)
チムー王の墓所とされる場所(地図、右下の部分)。このチュディ宮殿の中でも一番重要とされる聖なる場所です。王の墓の周りには、妻1人と43人の従者の合計44個の墓があり、その他にも兵士や生贄と思われる人々の骨や家財道具などの副葬品も見つかっているんだって。
でも、王の墓とされる割には、骨や壷くらいしか見つかっておらず、黄金の装飾品などは出てきていないらしい。もともと入れられてなかったのか、盗掘されたのか・・・この墓所は宮殿内で一番海に近い場所 (地図の下側が海) に作られており、チムーと海との関係を 改めて考えさせられる。ここでは華やかで盛大な葬送の儀式が行われていたそうです。