ヤンケ (Yanque) のオスタルで目を覚ます。ここはアレキパの市街地から西へ約160km・標高3650mにあるコルカ渓谷観光の起点となる町。
早朝、凍えそうになりながら身支度をし、オスタルで軽く朝食を食べて出発。そうそう、ここのパパイヤジュースは沸かしたばかりの水道水を使ったのか、温かかった。初めて飲んだフレッシュパパイヤ・ホットジュースの味は、とてもイマイチ。
ヤンケからさらに西へ23km、Hualca Hualca山の麓にあるマカ (Maca) 村のSanta Ana教会。1991年の地震ではこの教会も壊れ、この地区だけで16人の死者が出た。
山には大きな亀裂が数本。これもその時の地震で山が裂けたらしい。
アルパカとの記念撮影はアンデスのお約束だけど、頭に鷲を乗っけるのは珍しい…。だけどちょっと間抜けだ。
ミラドール・チョケティコ (Mirador Choquetico)。眼下を流れるコルカ川はここから100kmも離れた太平洋へと注ぐ。深い渓谷の両岸には、プレインカ時代から続くアンデネス (段々畑) が見える。ジャガイモ、豆、トウモロコシ、果物…アンデスは本当に豊か。
ピンチョーリョ村 (Pinchollo) を過ぎ、コルカ渓谷左岸のミラドール・クルス・デル・クラ (Mirador Cruz del Cura) へ。午前8時。ガイドが「ここから1時間ハイキングだよ」とバスを止める。
標高3320mのこの場所、アップダウンがあってハイキングには少々きつい。一通り説明を終えると、ガイドはさっさと展望スペースへ。
オレンジ色の鮮やかな”チラ”。淡く柔らかな香り。
マメ科の植物”タル”の花。クスコの人は食べるとか?
わーい、ビスカチャ (Viscacha) だ!! アンデスに住むウサギのようなリスのようなビスカチャ。臆病ですぐ逃げちゃうけど、ここでは何匹も見れた。
ティーバックでたまに飲む”ムニャ”。初めてお目にかかりました。
日向ぼっこするビスカチャ。こっち見て~!
最高の景色!コルカ川との標高差3000m以上。こんな景色を一望できて本当に幸せ!
さてさて、もうすぐコンドルの展望スペース (La Cruz del Cóndor) だ!でもそこにたどり着く前からコンドルがバンバン飛んでるぅ~!!
誰かケーナ吹いて~!
ひゃ~ん!こんなにいっぱいいてくれてありがと~!他の人の旅行記とか見てたら、「見れなかった」「ほんのちょっとだけ」ってコメントも結構あったので、少し心配だった。崖の上に数羽いて代わる代わる飛んでくれる。
「体長約1m、両翼を広げるとなんと3m、成鳥で15kgになりおよそ15年生きる。茶色いのはまだ子供で、6・7年で大人になり白黒の羽になる。一生つがいで生き、どちらかが死ぬと残りもまもなく死ぬ。基本的には動物の屍骸を食べるが、どうしても獲物がなければビスカチャやベビーアルパカを襲うことも。雪で獲物が取れなくなると、太平洋沿岸のパラカス (リマから約250kmほど南) まで移動する。」と、ガイドが申しておりました。ハイ。
間近で見るとその大きさに圧倒される。
ツアーの全員、大満足でバスに乗り、ミラドールを後にする。フランス人のおじさんも「こんなにいいショットが撮れたよ」と嬉しそう。直接バスでLa Cruz del Cóndorまで行っちゃうツアーもあるけど、Cruz del Curaからのハイキングはとてもよかった。バスから降りて「はーい、バンバン飛んでますよー」って言われるよりも、アンデスの景色や動植物をゆっくり楽しみながらカニョン・デル・コルカに近づくほうが、ずっと素敵!
さてここで豆知識。「世界一深い渓谷」と言われるカニョン・デル・コルカ (Cañon del Colca) ですが、一番深いのはカニョン・デル・コタワシ (Cañon del Cotahuasi) だそうです。ちなみにその渓谷の深さ、3300m!グランドキャニオンの2倍!
でも一般の人が気軽に行けるってことで言えば、コルカが世界一なのは確か。よし、世界一に決めたっ!
途中、アンデスの村の子供による踊りのパフォーマンスがあった。 全員12歳というこの子たち、「とうもろこしの踊り」だって。
午前11時ごろチバイの町に戻って早めのお昼ご飯を食べ、一路アレキパへ。
標高4000m~5000mの間にのみ育つジャレタ (Yareta) というコケ。1年で1mmほどしか成長しないと。でもみんなボキボキ折ってた。いいのか?
吸い込まれそうな青空。なんか、ふあ~って感じ!
一泊二日のコルカツアーは無事終了。宿に戻り、荷物を置いてシャワー、シャワー。ものすごい砂埃だったから、髪の毛ザラザラ。
すっきりしたところで、夕暮れのアレキパの街を散歩。白い街アレキパのカテドラルがピンクに染まる。一日の終わりにこんな景色が見れたら、とても幸せになれるね。