インターネット上におけるスペイン語の使用はここ10年で著しい伸びを示し、Twitterではポルトガル語と日本語を抜き、英語に続いて2番目に多く使われる言語となっている。
セルバンテス文化センター(西)のビクトール・ガルシア・デ・ラ・コンチャ局長が提示した資料によると、ネット上のスペイン語使用はここ10年で800%以上増え、スペイン語が英語と中国語に続く第三の言語になったという。10億のアカウント数を有するフェイスブックでは、8千万人がスペイン語を使っている。
局長は、スペイン外務大臣と共にマドリードで「世界におけるスペイン語」と題した年鑑を発表した。ラテンアメリカのネット人口は、EU諸国の(人口比)71.5%およびスペインの65.6%に対し、未だ39.5%に留まっている。すなわち、潜在的な「ネット上のスペイン語話者」はまだまだいるということだ。
スペイン語の学習人口も増加しており、現在では世界で1800万人がスペイン語を外国語として学んでいる。4億9500万人の話者がいるスペイン語は、第一言語としては中国語に続く世界第二位の言語である。
局長によると、(スペイン語話者は)2013年には5億3500万人に達する見通しで、これは世界人口の7.5%に相当する。「スペイン語話者がこのまま増え続ければ、三世代か四世代後には世界の10人に1人がスペイン語を理解するようになるだろう」と局長は明言する。
局長は、米国が「世界で最もスペイン語話者が多い国家」かもしれないと語る。米国ではスペイン語が日常的に第二言語として用いられ、広まりつつあると言うのだ。
「スペイン語はスペインだけのものではない。我々(スペイン人)はスペイン語話者全体の10分の1にすぎない。だからこそ、(スペイン語を話す)全ての国々に対しその大いなる価値を伝播する責任がある」と局長は述べた。
スペイン外務省に属し、世界中でスペイン語の教育を推進しているセルバンテス文化センターは、現在スペイン語学習需要が増す太平洋アジア地域に重点を置いている。
(ソース: エル・コメルシオ)