クリスマスの朝、首都リマでは広範囲にわたり未明から霧雨が降り続いたが、ペルー気象庁(Senamhi)によるとこの霧雨はクリスマスを祝う住民の花火が一因だという。
同庁の気象学者ウェルディ・フローレス氏は、花火の煙が「凝結核」を発生させ、太平洋高気圧の影響で海岸部に吹き寄せる寒風の湿気を捕捉するのだと言う。「これらの(花火による)凝結核が今朝霧雨が生じた原因です。(故に)特にリマ海岸部の地区や市街地で多量の雨が降ったのです。」と同氏は説明する。
しかしながら、今朝の霧雨は夏季に起きた一時的な現象だという。リマは現在初夏にあたり、ここ数日東部では気温が27℃まで上昇しているが、市の中心部や沿岸部では25℃以下の日が続いている。これらの気温については通常の範囲内だが、霧雨は少し季節外れだと同氏は語り、その後山間部でもここ数年霧雨や降雨が記録されていることに言及した。
同氏は最後に、山間部の雲が沿岸部に移動し、ここ数日(沿岸部で)は曇りの日が続くとともに霧雨が降る可能性があり、加えて大晦日から新年にかけ行われる「人形焼」や多量の花火の煙が凝結核となり、再び今朝のような霧雨を引き起こすかも知れないと述べた。
(ソース: RPP)