クスコ-マチュピチュ間の列車を運行するペルーレイル社は、2012年1月2日から4月15日にかけ、雨季における乗客の安全確保のためクスコ駅-パチャル駅間の客車運行を制限すると本日発表した。
ペルー国内南部および南東部の鉄道事業を担うアンデス横断鉄道社(FTSA)は、ペルーレイル社に対し、パチャル-オリャンタイタンボ-マチュピチュ村-水力発電所各駅間の列車運行については通常通り継続されることを明らかにした。
また、この一時的な運行中止は、雨季当初最も降水量が多いポマタレス渓谷区間(34km地点~61km地点)における地滑りや崖崩れから乗客の安全を守る必要があるためと述べた。これにより、2012年1月2日から4月15日までの間、ペルーレイル社の列車運行はパチャル駅からの折り返し運転のみとなる。
FTSAは、ローカル列車(観光列車以外)についても、サンペドロおよびイスクチャカからの客車運行は行われないと付け加えた。同ローカル列車の客車および貨物列車の運行も、パチャル-オリャンタイタンボ-マチュピチュ村および水力発電所駅からのみになる予定。
FTSAはペルーレイル社に対し、制限期間内の特例措置として地域住民を対象としたサンペドロからの散発的な貨物サービス提供の継続を認めた。同サービス利用者への損害はほとんどないと見なしている。貨物配送業者の荷物は、引き続きパチャル駅にて通常通りの受領が可能となる。
(ソース:アンデス通信社)