クエラップ遺跡内部見学 16か月ぶりに再開

ペルー文化省は、「北のマチュピチュ」と称されるクエラップ遺跡の保護を目的とした遺跡見学のガイドラインを策定した。昨年4月の降雨による外壁崩落以来、長期にわたり内部の見学を中止していた同遺跡では8月19日、同省決議を通じて内外の見学が再開された。

クエラップ遺跡の見学ルート

クエラップ遺跡内部の見学再開にあたっては、以下の3ルートが設定されている。

ルート1

第1監視・管理ポスト(PVC)からスタート

ルート2

第2監視・管理ポストからスタート

ルート3

第3監視・管理ポストからスタート

  • 遺跡保護・保全の必要性から、ルートや順路が予告なく変更されたり、特定の区域への立ち入りが制限されることがある。
  • ルートや順路、制限区域の変更については、専用サイト(https://www.kuelap.cultura.pe)で広報される予定。
  • ペルー文化省によると、遺跡の保全活動を考慮し、遺跡内の見学は45分毎に最大12人のグループで行われる予定(1日当たり最大入場定員144人)。見学時間帯は午前8時~午後5時としている。

クエラップ遺跡入場券の種類

クエラップ遺跡の入場券は以下の2種類。

Boleto Zona Arqueológica Monumental de Kuélap (ZAMK)

ケーブルカー駅(遺跡側)に隣接するマルカパンパ・ビジター・センターへの入場、遊歩道の散策、チャチャポヤス式家屋のレプリカへの入場、クエラップ遺跡前広場(遺跡外部)への入場が可能なチケット。アマソナス地方文化局(DDC)のオフィスで購入する必要あり(ただし、2023年8月19日~12月31日は無料)。

Boleto ZAMK + Llaqta(ZAMK + クエラップ遺跡内見学)

前述のZAMKエリアに加え、クエラップ遺跡内部見学3ルートのうちいずれか1つへの入場が可能。

ZAMK + Llaqtaチケットの場合、旅行代理店などを通さず個人で遺跡にアクセスしようとする訪問者は、アマゾナス地方文化局のオフィスまたはオンライン販売サイトで入場券を購入する必要あり。

一方、各旅行代理店は、顧客の詳細な情報およびグループ担当ツアーガイドの氏名を記載した名簿を提出しなければならない。また、旅行代理店を通さない個人旅行者については、別途付属書3(ANEXO 3)による申告の必要あり。

上記の入場券の種類は、遺跡の保全および入場者の適切な管理の必要性に応じて変更される場合がある。この変更はウェブサイト(https://kuelap.cultura.pe)で通知される。

クエラップ遺跡入場に際し提示する書類について

すべての訪問者は、遺跡エリアへの入場に際し、入場券に加え以下に述べる身分証明書を提示しなければならない。

ペルー人の場合

国民身分登録証(DNI)の原本。さらに、国内の学生については、有効な学生証の原本またはそれに類する管轄当局発行の文書。

外国人の場合

パスポート、外国人登録証、外交官身分証明書のいずれかの原本を提示すること。CAN(アンデス共同体)またはメルコスール加盟国の国民は、航空券購入時に使用した身分証明書の原本に代えることができる。

ペルーの大学または専門学校に通う外国人留学生の場合は、有効な学生証の原本、またはそれに代わる書類(個人情報、写真、有効期限が記載されているもの)の追加的な提示。

尚、同一チケットでの遺跡エリア再入場は認められない。

クエラップ遺跡入場券の予約について

旅行代理店等を介さない個人旅行者の場合は、必要事項を正確に記入し、判読可能な本ガイドラインの附属所3(ANEXO 3)を添付の上、reservaskuelap@cultura.gob.pe 宛てにEメールで予約の申請を行うこと。

入場券については、Eメールの受信時刻と遺跡見学の空き状況に応じて付与される。尚、同Eメールの受付はアマゾナス地方文化局の営業時間内(08:30~13:00および14:45~18:00)に行われる。

(ソース: Andina 19/08/23)