毎年6月28日は、ペルーを代表する料理「セビーチェ」の日。今では海外でもファンの多いこの伝統的な一品に記念日が誕生した経緯をご紹介しましょう。
「Día Nacional del Cebiche(全国セビーチェの日)」は、伝統的な漁業とその従事者に敬意を表す「Día del Pescador(漁師の日)」と、カトリックの重要な祝日「Día de San Pedro y San Pablo(サン・ペドロとサン・パブロの日)」のちょうと1日前にあたります。
6月28日を「全国セビーチェの日」に制定したのは、アラン・ガルシア元大統領第二次政権下のラファエル・レイ生産相(当時)でした。その主な目的は、「国内外における漁業の競争力強化に向けた持続可能な発展の促進」であると生産省令第708-2008-PRODUCEに明記されています。
一方、白身魚にレモン汁やトウガラシ、塩を加えたこのシンプルなペルー料理が一躍脚光を浴びるようになったのは、アレハンドロ・トレド元大統領政権下でのこと。2004年3月、考古学者兼人類学者である当時の文化庁(INC)長官、ルイス・ギジェルモ・ルンブラレスが、ティティカカ湖の湖岸やその近郊の人々が古代から生魚に塩とトウガラシを加えて食べていた事実を認め、この料理を国家文化遺産に登録したのがきっかけです。
ユネスコ無形文化遺産にセビーチェを!
ペルー文化省は現在、このセビーチェをユネスコの無形文化遺産に申請しています。同省所管の貿易観光促進庁(Promperú)では最近、ペルー料理を世界に広める活動の一環として、ユネスコの代表者たちにセビーチェの調理法を紹介するワークショップを開催し、この一品の存在感をアピールしました。無形文化遺産への登録は今年12月、アフリカのボツワナで開催される政府間委員会において決定される予定です。
(ソース: Andina 23/06/23)