クリーミーな果肉が美味しいアボカドは、使いやすく健康にも良いとされるフルーツですが、食べ過ぎは禁物。アボカドの摂取にあたり、良い点や注意が必要な点について探っていきましょう。
アボカドには、心血管疾患を始め、コレステロールや中性脂肪の増加、さらにある種のがんを予防するオレイン酸が含まれています。
これに関して、リマ栄養士専門学校(CNL)のジェシカ・ウアマン学長は、アボカドには血圧や心臓のリズムを調整するカリウムが多く含まれると指摘しています。
「血圧を上げるのは、ナトリウムの過剰摂取です。過度の血圧上昇や心血管疾患のリスクを回避するためには、アボカドのようなカリウムを多く含む食品の摂取が理想的と言えます」
アボカドを食べるメリットは多く、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK1、K2、ビタミンAのような脂溶性ビタミンの吸収もサポートしてくれます。また、ビタミンAは目の健康に良く、加工品の過剰摂取による病気の予防にも役立ちます。
食べ過ぎには注意
アボカドは1個当たりおよそ104キロカロリーあります。つまり、食べ過ぎると肥満や栄養バランスの変化につながる可能性があり、また成分のアネトールとエストラゴールが肝臓などに影響をおよぼす恐れもあります。
さらに、FODMAP(発酵性の糖質)と呼ばれる物質を含むことから、消化不良や便秘、腸内ガスや腹痛の原因になることもあります。
適量のアボカドとは?
.ウアマン学長は、アボカドの適量を1日当たり最大1/4個、または大さじで3杯とし、これらをサラダやグアカモレの形で摂取することを推奨しています。
「カロリーオーバーにつながる恐れがあるため、一日に丸ごと1個や2個といったペースでアボカドを食べるのは好ましくありません」
学長は、アボカドに野菜や鶏のささ身、米、ジャガイモなどを添えて食べることを勧めています。また、マヨネーズやケチャップをかける代わりに、オリーブオイルを加えたアボカドソースを使うとよりヘルシーになるとしています。
さらに、アボカドが黒くなるのは腐敗によるもので、変色すると栄養価も落ちると学長は指摘しています。アボカドを少しでも長持ちさせるには、(1/2にカットした片方の断面に)レモン果汁を少々加え、種を取らないで保存することがコツだそうです。
(ソース: Andina 23/01/23)