リマ首都圏都市交通局(ATU)は28日、公共交通機関の利用者と事業者に対し、車内(列車含む)や駅でのマスク着用義務が撤廃されたと伝えた。
当措置は、COVID-19による市民の健康と生命への影響を考慮し発令された国家緊急事態(大統領令第016-2020-PCM)を廃止する、大統領令第130-2022-PCM(10月27日公布)を受けたもの。
同令の施行に伴い、一般の交通機関や専用交通機関(タクシー、スクールバス、観光用車両)、鉄道の利用者や事業者に対しては、これらのサービスにおけるマスクの着用が任意扱いとなる。
ATUはその一方、乗客安全キャンペーンの一環として、利用者の健康への配慮と感染予防のため、輸送サービスにおけるマスク着用の継続および、施設内や車両での適切な換気の励行を推奨している。
(ソース: Andina 28/10/22)
大統領令第130-2022-PCM
COVID-19による、市民の生命と健康に影響を及ぼす状況に伴い、国家緊急事態を宣言し、社会共存の再確立に向け新たな措置を定めた大統領令第016-2022-PCM、およびそれらを延長・改定する大統領令を廃止する大統領令
第1条 法令の廃止
COVID-19による、市民の生命と健康に影響を及ぼす状況に伴い、国家緊急事態を宣言し、社会共存の再確立に向け新たな措置を定めた大統領令第016-2022-PCM、ならびに、その延長と改定を定めた大統領令第030-2022-PCM、第041-2022-PCM、第058-2022-PCM、第063-2022-PCM、 第069-2022-PCM、第076-2022-PCM、第092-2022-PCM、第108-2022-PCM、第118-2022-PCMを廃止すること。
第2条 副署
当大統領令は、首相、内務相、国防相、外務相、保健相、法務人権相、開発社会包摂相、労働雇用促進相、通商観光相、交通通信相、教育相、経済財政相、エネルギー鉱山相、住宅建設上下水道相、農業灌漑相、生産相、女性社会的弱者相、環境相、文化相により副署される。
補足条項
中央政府、地方政府および地方自治体は、その権限の範疇において、常に連携しつつ、衛生緊急事態に関し、マスクの任意使用、COVID-19ワクチン接種、その他衛生上の習慣と活動の促進および監視のための措置を推進する。これらの目的のため、保健省は省令により必要な規定を公布する。
2022年10月26日、リマの大統領宮殿にて
ペルー共和国大統領
ホセ・ペドロ・カスティージョ・テローネス