ピウラ州地方政府のカルロス・メゴ通商観光地方局長は7日、7月15日から始まるホエールウォッチングのシーズンを前に、期間中には3万人以上の旅行者が見込まれ、これにより200万ソレスを超える観光収入が期待できると記者会見で述べた。
ペルー北部に位置するピウラ州のタララ郡では毎年、7月半ばから10月末にかけロス・オルガノスやエル・ニュロ、カボ・ブランコといった太平洋岸の港町を起点とする観光向けのホエールウォッチングツアーが催行されている。
メゴ局長は記者会見で今シーズンのスタートを発表。ホエールウォッチングはピウラおよび隣接するトゥンベス両州での投資を促進する重要な観光アクティビティであり、地元経済の活性化にもつながると強調した。
「このアクティビティはピウラとトゥンベスを始め、ペルー全体にとって非常に重要なものであり、経済の再活性化、とりわけ観光セクターなどの雇用機会を創出する中核事業への取り組みとなります。この取り組みに尽力いただいた通商観光省の協力に感謝申し上げます。そのおかげで数か月前、ピウラ州北部ビーチの安全性を保証するセーフトラベル証を複数取得できました。パンデミック以前の観光客数3万人のホエールウォッチングによる回復と、さらなる発展を期待しています」
局長はまた、この大自然のスペクタクルが、コロナ禍で影響を受けたと見られるホテルやレストラン、観光、交通各セクターを後押しすることになると発言。同席のセルバンド・ガルシア・コレア州知事も、ラ・コスタネラ(湾岸バイパス道路)を始めとする数々の道路建設事業が地域内複数ビーチへのアクセスを促進していると話した。
「パイタとタララ両郡を短時間で結ぶラ・コスタネラの話題を耳にして以来、この夢のプロジェクトを実現させなければならないと思っていました。地域の人々に満足していただくための努力をこれからも続けていくことを改めてお約束します」と州知事は表明した。
ペルーでは毎年7~10月、ピウラ州とトゥンベス州でザトウクジラのホエールウォッチングツアー(※トップ写真)が催行されている。6000頭から7000頭と推定される数のザトウクジラがフンボルト海流に乗り、餌場のコルコバド湾(※チリ南部)からペルー北部太平洋岸まで6000~8000km移動して、繁殖と子育てを行う。
(ソース: Andina 08/07/22)