悠久の時が育んだ独特の文化やグルメをどの地域でも楽しめるペルー。北部太平洋岸に位置するランバイエケ州もそのひとつで、インカ文明に先立つ高名なモチェ文化の発祥地というだけでなく、アロス・コン・パトやカウサ・フェレニャファーナ、フリート・チクラヤーノを始めとする数々のおいしい郷土料理や、マリンスポーツが堪能できるビーチもあります。
夏は過ごしやすく(平均気温20℃~30℃)日照時間が長いため観光には理想的で、暑い日はビーチで一日中まったりするのもよし。そんなランバイエケの楽しみ方を、ペルー貿易観光促進庁(Promperú)が次のように紹介しています。
シパン王墓博物館を訪ねる
数々の国際的な賞を受けているこの博物館(Museo Nacional de Tumbas Reales de Sipán)、パンデミック以前には国内で最も訪問者の多い博物館でした。その最大の見どころはモチェ文化の重要な支配者「シパン王(紀元300年頃)」の墓所で、黄金や土器などの豪華な副葬品が当時の職人たちの技術を物語っています。
聖域の森をサイクリング
古代ペルーの波乗りにチャレンジ
ランバイエケ州の代表的なビーチ、ピメンテルとプエルト・エテンは、海水浴客だけでなくサーファーにも人気のポイントです。さらに、3千年以上の歴史を持つ葦製の一人乗り用小舟「カバジート・デ・トトラ」で波乗りに挑戦することもできます。地域伝統の漁に用いられるこのトトラ舟、近年ではサーファーの間でも人気を博しています。
チャパリパークのメガネグマ
チャパリ自然保護区はかつてモチェ文化の聖域でした。現在は280種以上の鳥類、15種の哺乳類、23種の爬虫類、5種の両生類を擁す動物保護エリアになっており、なかでもペルー唯一の熊「メガネグマ」は特に人気があります。ランバイエケ州の州都チクラヨから1時間ちょっとの場所にあり、チクラヨ市街の旅行代理店が自然やモチェの遺跡目当ての観光客向けのツアーを催行しているため、アクセスはとても簡単です。
新鮮な海の幸
海にまつわる神話から、ランバイエケ州はこの国の漁師発祥の地とも言われています。その話とは、海から現れた古代の神ナイランプがこの地の男たちに漁を教え、その役目を終えると海鳥に姿を変え飛び去って行ったというものです。ランバイエケと海とのつながりはこの地方の郷土料理にも色濃く表れ、海沿いに並ぶレストランでは、サランダハ豆やユーヨ(海藻の一種)を添えたシンプルなセビーチェや魚のフライを楽しむことが出来ます。
(ソース: ペルー貿易観光促進庁/Promperú)