第18回 永山子ども基金チャリティトーク&コンサート

日本時間2021年12月18日(土)に行われた「永山子ども基金 チャリティトーク&コンサート ツナガル、東京~ペルー~世界」。そのイベントの様子がYoutubeで配信されました。

「永山子ども基金」は1997年8月1日、 死刑執行の直前に「自身の本の印税を日本と世界の貧しい子どもたちへ、特にペルーの貧しい子どもたちに使ってほしい」と遺言を残した永山則夫の意志を受け、彼の死から現在に至るまでペルーの子どもたちへの支援活動を続けています。永山が執筆した数多くの書籍の印税を始め、チャリティコンサートの収益金や篤志家からの寄付を基に、2021年は80万円の奨学金をペルーの子どもたちに届けることができました。

閉塞感漂う昨今にあって、他責にばかり矛先が向きがちな日本。今回の一時帰国でも「親ガチャ」という言葉を何度耳にしたでしょう。もちろん生まれ育った環境によって、その後の人生が大きく左右される事実は否定しません。 虐待や貧困や虐待で親からの愛情を受けられなかったり教育を受ける機会を逸した場合、個人の努力だけで状況を好転させるのはそう容易ではないと思います。

ただそうやって環境のせいにする前に、ペルーの働く子どもたちの姿をぜひ知ってもらいたいと思うのです。どんなに厳しい環境でも希望を失うことなく、よりよい未来を模索しようとする子どもたちから、私たちは学べることがたくさんあるのではないでしょうか。

『・・・永山はより高い次元で、生きることの意味や知恵、倫理的な感覚、自由の行使、他者とのかかわりの中で自分を捉える能力、道徳的主体について身に着けることを主張している』というクシアノビッチ氏のメッセージが胸に響きます。

3時間と長いイベントなので、お時間のある時にゆっくりご視聴ください。

https://youtu.be/SJAwdEDl8tg

【配信日時】
2021年12月18日(土) 13:00 〜 2022年1月7日(金) 23:55
ご寄付(視聴チケットや追加応援チケット)はこちらから受け付けております。  

【プログラム】
00:08:32 『ペルーの働く子どもたち物語 vol.13』上映:NGOクシ・プンク協会
00:23:15 現地リポート「コロナ禍のペルーの子どもたち」
      報告:義井豊(NGOクシ・プンク協会代表)    
      聞き手:大谷恭子(永山子ども基金代表)
00:39:17 アレハンドロ・クシアノビッチ氏によるメッセージ
00:45:45 パチャママ朗読劇 『おせっかいなパチャママ 』:水野慶子
00:54:21 講演「コロナ後の世界を感じとる」:太田昌国
01:24:39 コンサート「それでも世界は同じ命でつながっている」
     ギター・チャランゴ:木下尊惇
     ケーナ・シーク:菱川幸二
     箏:森川浩恵