ロックダウン下のバレンタイン 予算は53%増

新型コロナウイルス感染症の急速な拡大による首都再ロックダウン(1月31日~2月14日)の中、会えない相手への想いが募り今年のバレンタインはインフレ気味。リマっ子のプレゼント予算が昨年に比べ53%増えているとリサーチ企業Impronta Researchが報告した。

同社がリマに住む18~65歳の男女300人を対象に今年1月実施したアンケート調査によると、今週末のバレンタインデーにおけるリマっ子の平均支出予想額が昨年の143ソレスから219ソレス(約6291円)まで上昇しているという。

これにはコロナ禍によるロックダウンの影響が大きいと同社は指摘。プレゼント贈呈の“舞台装置”として例年なら定番の映画館やレストラン、今年は防疫措置による規制でこれらの省略を余儀なくされることから、富裕層や適齢期の若者(26~35歳)を中心に一点豪華主義を採るリマっ子が増えたためと分析している。

また、この日の主役となるプレゼントの種類については、近年トレンドになっていた衣料やIT製品から、花束やチョコレート、ぬいぐるみといったオーソドックスな物に回帰しつつあるという。さらに、今年の新たな傾向として、リマっ子の27%がロックダウン明けの旅行をプレゼントに選んでいる。

リマっ子のバレンタイン 昨年との比較

バレンタインデーのプレゼント

恋人や友人へのプレゼント2020年2021年
花束やチョコレートなど39%46%
外出(デート)23%12%
週末旅行(バレンタインデー当日を含む)8%2%
ロックダウン明けの旅行27%
レストランでディナー(ロックダウン後)35%
自宅でパーティー※41%3%
(※今年は23%がWeb会議などのバーチャルコミュニケーションツールを利用)

プレゼントの予算

予算範囲(単位:S/)2020年2021年
~8020%12%
81~15036%31%
151~20029%31%
201~15%26%
平均S/143S/219

プレゼントの購入時期

購入時期2020年2021年
バレンタイン当日18%2%
1週間前68%32%
15日前12%51%
1か月前2%15%

プレゼント購入時の販路

利用販路2020年2021年
実店舗(対面販売)68%31%
実店舗のECサイト7%23%
マーケットプレイス9%11%
デリバリーアプリ11%21%
SNS5%14%

プレゼントを購入する際の販路に関しては、ロックダウンによる外出規制に加え、ショッピングモールの閉鎖も影響。リマっ子の69%がECやデリバリーアプリを始めとするデジタル販売を利用予定と回答している。

(ソース: Gestión 09/02/21)