124年ぶりの節分と太巻きの思い出

2月2日が節分になるのは、なんと124年ぶりだそうだ。4年に一度のうるう年だけでは補正しきれない地球の公転周期と暦のずれを調整するためで、いつも124年に一度というわけではなく、2025年にはふたたび2月2日が節分になるという。

節分の日が移動するということはこれで周知の事実となったわけだが、少なくとも前世紀の人たちにとってはあり得ない出来事のひとつだろう。私にとってもつい昨日まで節分は常に2月3日だった。この日は亡き両親の結婚記念日にあたり、子供のころから節分=お祝いの日だったからである。何が常識で非常識かなんてまったくあてにならないと、最近つくづく思う。

父は自分たちの結婚記念日であり子供たちも喜ぶとあって、毎年必ず馴染みの寿司屋から極太の海苔巻きを買ってきてくれた。今のように作り置きが店頭に並ぶということはなく、どの寿司屋でも注文を受けてから巻き始める。マグロとサーモン、白身、アナゴ、エビ、卵、キュウリ、かんぴょう、とびこ、でんぶなど、とにかく巨大で豪華絢爛。もちろん丸かぶりなどできる大きさではなく、あらかじめきれいにカットされていた。

「これ(節分に太巻きを食べること)なー、寿司屋の陰謀やねんで。あいつら、これでしっかり儲けてるわ。まぁでも、美味しいからそんなん気にせんでもいいねんけどな。さ、食べよか」とのたまった父。子供たちに“世の中の流行り物には必ず裏がある”という現実と、“それを分かった上で楽しめばいい”という前向きな視点を教えてくれた彼には今も感謝している。そういえば当時は恵方もさほど気にしなかったように思うが、あれは誰がいい始めたのだろう?

さてその恵方巻が全国区になってからというもの、必ず話題に上るのが大量廃棄の問題だ。今年はコロナの影響で予約販売が伸びたそうだが、当日分はどうなったのだろう。ペルーに暮らしていると、日本の食品ロスの問題はどうにも看過できない。日本の賞味期限や消費期限が無駄に短いことも経験として分かっているので、さらに気になってしまう。衛生面も保存技術も発達した国なのだから、たとえ生魚を使っていても即座に傷むことはないはずだ。廃棄するくらいなら、コロナ禍で失業した人や貧困家庭に分ければいいのに・・・。そういうニュースはまだ目にしていないけれど、どこかで誰かがそういう活動をしてくれているといいなと思う。一人でも多くの人にご利益がありますように。

ペルーパンデミック324日目

ペルー保健省発表1月31日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 1142716人(前日比+4477)
  • 死者数累計 41181人(+155)
  • 既検査数累計 6354240件(+20566)
  • 陽性率 17.98%↑
  • 死亡率 3.604%↓
  • 入院患者数 12376人(+414)
  • 上記の内ICU患者数 1855人(-2)
  • 回復患者数 1057145人(+5095)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 1月31日 4477人(155)
  • 1月30日 5217人(169)
  • 1月29日 7147人(171)
  • 1月28日 6190人(202)
  • 1月27日 5715人(212) 
  • 1月26日 6731人(165)
  • 1月25日 4444人(220)
  • 直近7日間平均 5703人↑(184.9↑)
  • 直近7日間の陽性率 16.57%↑ ※累計比
  • 直近7日間の感染者数合計 39921人↑(前日比695↑)
  • 直近7日間の死者数合計 1294人↑(前日比45↑)

(ソース: MINSA 2月1日)