新型コロナウイルス感染症第二波の到来を認めたマセッティ保健相は、この先の予測は非常に難しいとしながらも、2月から3月にかけ最初のピークを迎えるだろうとの見方を示した。
同相は現在のペルーの状況を昨年4月上旬同様と指摘し、感染の拡大傾向を懸念。新型コロナ防疫措置の見直し期間を半月毎から一日毎に短縮した上で、追加適用が必要な対策につきサガスティ大統領と本日協議を行う予定と述べた。「わが省はここ数日協議を重ねてきました。国内のCOVID-19感染スピードは加速しつつあり、次の措置見直しまで半月も待っていられないようです」
また、(現在制限されている)ビーチの利用を認める可能性については、今週中に判断する見通しと伝えた。同相は管轄の各首長からも意見を取り入れるとし、「(ビーチは)比較的安全な場所であり、問題は私たちがビーチでどう振舞うかということですね」と強調した。
次期大統領選延期は今後検討
ペルーへの新型コロナ第二波到来に伴う次期大統領選(4月)延期の可能性に関する質問に対し同相は、判断には少々時間を要するとコメント。主要各国ではこれまでに深刻な影響は出ていないように見えることから、今後少しづつ検討していく必要はあると思われるものの、今のところ選挙時期の変更はないだろうと説明した。
あえて第二波と表現
同相はまた、感染拡大状況に関するワルド・メンドーサ経財相との表現の相違について「各省でそれぞれ意見は異なります。経財相は今の感染拡大スピードを緩やかなものと捉えており、これを再拡大(リバウンド)と呼んでいます。私は常に感染防止を念頭に置いて判断しなければならないので、あえて悪役になります。なので、わたしたちは第二波の只中にいると言わせてもらいます」と念押しする一方、「大事なのは経財省が予算を握っているということです。経財相は我々を支援してくれていますし、私に必要なことを伝えてくれと言っています」と付け加えた。
保健相は他にも、中国企業シノファーム製のワクチンに関し、空運専門企業と同ワクチンの空輸に係る契約を既に締結したと話している。
(ソース: Gestión 18/01/21)
ペルーパンデミック309日目
ペルー保健省発表1月16日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 1064909人(前日比+4342)
- 死者数累計 38871人(+101)
- 既検査数累計 5876017件(+31734)
- 陽性率 18.12%↓
- 死亡率 3.65%↓
- 入院患者数 8614人(+432)
- 上記の内ICU患者数 1646人(+7)
- 回復患者数 982111人(+2111)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 1月16日 4342人(101)
- 1月15日 4544人(116)
- 1月14日 7361人(90)
- 1月13日 5022人(91)
- 1月12日 3409人(74)
- 1月11日 2881人(64)
- 1月10日 2166人(55)
- 直近7日間平均 4246.4人↑(84.4↑)
- 直近7日間の陽性率 14.28%↓ ※累計比
- 直近7日間の感染者数合計 29725人↑(1433)
- 直近7日間の死者数合計 591人↑(34)
(ソース: MINSA 1月17日)