イカ州通商観光局は7日、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴う国家緊急事態の発令以降中止されていた同州パラカスのバジェスタス島観光を8日から再開すると発表した。
バジェスタス島への観光客受け入れ再開については、国家自然保護区管理事務局(Sernanp)やパラカス郡自治体、ボートクルーズやツーリストサービスの提供企業と調整の上決定したと伝えている。
イカ州の沖合、パラカス国立自然保護区との緩衝地帯に位置する島嶼の一部を成すバジェスタス島は、約2500頭におよぶオタリア(トップ写真)を始め、フンボルトペンギンなど絶滅が危惧されている動物の生息地として有名。
9日開催予定の観光再開セレモニーには、ガブリエル・キハンドリア環境相が出席する予定。同相は、バジェスタス島観光が地元に再び大きな観光収入をもたらすと期待を寄せている。
2017年に実施された調査によると、全国の自然保護エリアにおける直接の観光収入は年間8億㌦におよぶという。「関連の経済活動を算入するとこの数字は3倍になります。またこの調査では、自然保護エリアの観光を通じて3万6000人分の雇用が創出されているとしています」と同相は述べた。
同相はまた、国内の遠隔地や辺境部では地域観光収入の一助となることから、自然保護エリアは環境アジェンダのみならず経済活動再活性化の主要構成要素でもあると強調、「自然保護エリアの観光を通じ、地元住民にはレストランやツアーガイド、娯楽関連などのサービスを提供する機会が生じ、それが現金収入へとつながります」と説明している。
さらに同相は、ランバイエケ州のポマックの森からスタートした自然保護エリアの再開について、年内に22か所まで増やすのが目標とした上で、「観光は環境との両立が可能な活動であり、環境省ではSernanpを通じてこれに取り組んでいます」と表明。COVID-19の影響が見られるエリアではあらゆる防疫措置を講じているとし、観光再開の必要性を指摘した。
(ソース: Andina 07/12/20)
ペルーパンデミック267日目
ペルー保健省発表12月5日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 973912人(前日比+1224)
- 死者数累計 36274人(+43)
- 既検査数累計 5167466件(+12547)
- 陽性率 18.85%↓
- 死亡率 3.725%↓
- 1日の検査数 12547人(-5982)
- 1日の感染者数 647人(-170)※当該日以前の感染者577人を除く
- 入院患者数 3841人(+69)
- 上記の内ICU患者数 987人(+11)
- 回復患者数 907654人(+1958)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 12月5日 1224人(43)
- 12月4日 1828人(36)
- 12月3日 2014人(91)
- 12月2日 1771人(28)
- 12月1日 1847人(45)
- 11月30日 1623人(65)
- 11月29日 1075人(43)
- 直近7日間平均 1626人↓(50.1↓)
- 直近7日間の陽性率 10.51%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 12月6日)