ペルー国会によるビスカラ前大統領罷免可決の翌日(11月10日)大統領に就任したマヌエル・メリーノ・デ・ラマ前国会議長は15日昼、大統領宮殿(写真)から国民に向け大統領職を辞任すると発表した。
世界遺産リマ歴史地区では昨夜、ビスカラ前大統領の罷免に抗議する市民と警官隊が衝突し20代の若者2人が死亡、今回の辞任はこれを受けた形になる。
メリーノ・デ・ラマ大統領は「全国民が嘆き悲しんでいる。2人の死が正当防衛の結果とする証拠はない。責任の追及に向け、当件はしかるべき要請を通じ徹底的に捜査されなければならない」と述べ、抗議行動で命を落とした2人の家族に哀悼の意を表明した。
メリーノ・デ・ラマ大統領はまた「私は責任と謙虚さ、名誉をもって宣誓に臨んだ。(大統領職の)承諾はある意味チャレンジだった。私が求めたのではない」と述べ、大統領への就任(宣誓)はビスカラ前大統領の罷免に伴うものであり、自ら求めたのではないと断言した。
大統領はさらに「デモへの参加の有無にかかわらず、国民一人々々の投票権は保証されている」と話し、多くの国民が政局にうんざりしていることは認めるが、国民には政治家を自由に選ぶ権利があると強調。
12日に組閣された新内閣の閣僚も同じく辞意を表明しているものの、政治的な空白期間を避けるため、この難局を乗り切るまでは現行内閣を継続する予定と話した。
(ソース: Andina 15/11/20)
ペルーパンデミック245日目
ペルー保健省発表11月12日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 934899人(前日比+2249)
- 死者数累計 35177人(+71)
- 既検査数累計 4784978件(+23438)
- 陽性率 19.54%↓
- 死亡率 3.763%↓
- 1日の検査数 23438人(+2564)
- 1日の感染者数 1042人(+101)※当該日以前の感染者1207人を除く
- 入院患者数 5034人(+105)
- 回復患者数 861017人(+2649)
直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 11月12日 2249人(71)
- 11月11日 2413人(39)
- 11月10日 2231人(36)
- 11月9日 2575人(39)
- 11月9日 1904人(49)
- 11月8日 1194人(64)
- 11月7日 2323人(39)
- 直近7日間平均 2127人↓(48.1↑)
- 直近7日間の陽性率 11.49%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 11月13日)