この夏、最後の日。

ペルー人は大げさな人が多いが、隣人もその一人だ。今月の管理費を払おうと訪問したら、「まぁ、久しぶり!」から始まって「彼女的日常の挨拶」を一気に捲し立てられた。

「まぁ、帰ってきたの?いつ?先週?日本はどうだった?家族は?日本は寒かったんでしょ?雪がすごいってニュースでやっていたわ!でもきれいだったわよぉ。リマは暑くてねぇ、もう嫌になるわ。で、家族は元気だったの?まぁまぁ、よかったわねぇ!」

いい人なのだが、あまりにも早口で合いの手が入れられない。そこで「へいへい」と適当に答えていたら、一瞬黙って・・・そしてこう言った。

「それにしてもまぁ、こんなに痩せちゃって!ダメじゃない、しっかり食べなきゃ!えっ?いっぱい食べてたって?それなのにこんなにスマートなの???ま~、日本料理がヘルシーっていうのは本当ねぇ!」

ペルー人は大げさな上に、人を褒めるのも上手い。というか、ペルー基準だと私は痩せているのか?こんなこと言う人が多いから、ダイエットが成功しないんだよね。ダメだ、自分を強く持て。こんな言葉に騙されるな!と自分に言い聞かせつつ、海沿いのレストランへと向かう私。

「夏の終わりを感じたい」とのリクエストから久しぶりのラルコマールへ。空はちょっともやっていたが、なかなかのランチ日和♪あ、そういえば気象庁によると、ペルーは明日3月20日から秋になるそうで。今日はまさに「2013年最後の夏」だったのね。

<ピルセン・ビールを注文したのに、クスケーニャを持ってきたボーイ。私たちの視線を感じたのか、「ご注文はクスケーニャ・・・でしたよね?」と。「違う。ピルセン」と冷たく答えると「でもピルセンは冷えてなくて・・・これはよく冷えていますから」って。咄嗟の割にはなかなかよい言い訳をしよる。たぶん、間違ったらいつもそのセリフを言ってるに違いない。

さて今度はお料理の番。何故か、カウサ(ペルーの黄色いジャガイモを使ったポテトサラダ)とキノコのリゾットが最初に来た。「えっ?どうしてサラダより先にメインが来ちゃうの?」という私たちの不満を察知したのか、ボーイは慌ててサラダを取りに行った。

  1. サラダとカウサはもっと早く出来上がっていた。
  2. そのサーブを忘れていた。
  3. 厨房から「おい、リゾットがあがったぞ!ボヤボヤせずさっさと持って行け!」と言われた。
  4. 何も考えずに、手前にあるものから持ってきた。

ま、そんなところだろうか。うーん、いいわぁ、ペルーだわぁ。

たくさんおしゃべりをしてお会計を済ませ、ミラフローレスを少し散歩。途中、友達が「ほら、見て!すごい!」と示したカフェの軒先には、こんな巨大はサンドウィッチが!

通常サイズの2倍はあるサンドウィッチ。一番上はバター2段目はアボカドと茹で卵、パプリカ、トマト、3段目は紫オリーブとニンジン、チーズ、ハム、4段目はインゲン、トマト、鶏肉、ソーセージ、最後にダメ押しでまたバター。

一体どうやって食べるのだろう?この「PIJAMA(パジャマ)」サンドウィッチは、お値段21.5ソレス(約650円)なり。同じ材料で普通のサラダにしてくれたほうがいいなぁ。それにしても、隣の「OLIMPICO(オリンピック)」のほうが小さいなんて情けない!2016年のブラジル大会が思いやられるわ。

突っ込みどころがいっぱいのペルー。「でも、ペルーってやっぱりいいよね」という言葉に、うんうんと強く相槌を打つ。

2013年最後の夏の日は、友達といっぱい笑って終わることができました♪

“この夏、最後の日。” への2件の返信

  1. 先週、無事に日本に戻ってきました。ちゃくちゃくと増量中で、リマで余裕ではいていたジーンズが、すでにきつく感じる日々ですww
    リマを発つ前、大好きなマンゴーを買いにsurquilloの市場へ行きました。果物屋でマンゴーの品定めをしていたら、店のセニョーラに”Ya esta bien, flaca?”と言われました。
    その時、しみじみと、「あぁ、わたしにflacaと言ってくれる人は、この国の人たちだけだなぁ」と思いました。日本では、当然のごとく「おデブ」に分類されるのに(笑)
    けいこさんの記事を読みながら、ふとこのことを思い出したのでした。関係ないコメントでごめんなさいm(__)m

  2. ゆきちゃん!結局入れ違いのようになってしまったけど、最後はむっちゃ満喫して帰ったようでよかったね。ペルー生活、お疲れ様でした!ところでペルー人のあの「flaca」「delgada」発言は魔の一言よね。ああ言われると「まだ大丈夫かな」なんて思ってしまうけど、ふと鏡を見たら恐ろしい自分が映ってたりするのよ~!コワイコワイ。そんな優しい人たちがいる国へ、またおいでね!

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