ペルー首相「国際線の再開日は未定」

ペルーの国際旅客航空便受け入れが10月1日から始まるとしたエストレマドイロ運輸通信相の発言(2日)を受け、マルトス首相は6日、国際線再開の公式な日付は未定と述べこれを訂正した。

「(国際線の再開についての)公式な日程はありません。COVID-19関連の各指標が徐々に減少し始めているので、再開はおそらく10月と見込んでいますが、まだ決まってはいません」と首相は日刊紙Correoのインタビューに答えた。

首相はさらに、パンデミックの進行状況を見ながら「一週間後、もしくは今月末には判断されるでしょう」と話し、運輸通信相は(国際線再開時に適用される)衛生プロトコルのことを気にかけていますが、内閣承認手続きの必要性を考慮すると10月1日以降になる可能性が高い」と注釈した。

マルトス首相は他にも、日曜終日外出禁止措置の解除につき9月前半には具体化させるとしたロシオ・バリオス通商観光相の先週の発言を追認し、「解除される見通しは高いと思われますが、パンデミックの進行状況と経済活動再開のバランスを多角的に検討した上で判断します」とコメントした。

経財相不信任動議は誤り

首相は一方で、ペルー統一党(UPP)によるマリア・アントニエタ・アルバ経済財政相に対する不信任動議を”大きな過ち”と批判した。「これは国会による大きな過ちです。経財相自身や内閣そのものではなく、国家に対して損害を与える行為です。経財相の交代は、すべての経済活動再開およびマクロ経済の均衡を危機に陥れる恐れがあります。(不信任動議は)現在の経済状況を悪化させ、危機を深刻化させるだけです」

さらには、アルバ経財相はすでに”(現状に対応できる)専門性”を有し、経済活動再開計画のすべてを握っているとした上で、「(交代により)新たな大臣がアルバ経財相の戦略を踏襲するのは間違いないとしても、チームを変えてまた一から出直さなければなりません」と強調した。

ペルー人約700万人が新型コロナに感染か

保健省COVID-19感染予測チームのセサル・カルカモは6日、ペルーの新型コロナウイルス感染者数はおそらく700万人に達しているだろうと述べた。

この数値は、英国の学術雑誌ネイチャーが実施した調査によるCOVID-19の死亡率(0.5%~1.5%)を参考に、約7万人におよぶ全国死者数統計(Sinadef)のCOVID-19死者数に基き同氏が試算したもの。

「統計上のデータから、全人口のうち700万人が感染していると容易に推測できます。COVID-19陽性率はイキトスで71%、パンデミック前のクスコでは2.6%でした。これらは完全に信頼のおける数値です」

同氏はまた、「ペルーでいわゆる”ゼロ号患者“が確認された今年3月6日時点では、他にも200人程度のCOVID-19感染者がいたに違いありません」と強調、このゼロ号患者が最初に国内にウイルスをもたらした人物ではない可能性が非常に高いとしている。

(ソース: Gestión 06/09/20)

ペルー国家緊急事態発令175日目

9月6日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 689977人(前日比+6275)
  • 死者数累計 29838人(+151)
  • 既検査数累計 3379580件(+26145)
  • 陽性率 20.42%↑
  • 死亡率 4.324%↓
  • 1日の検査数 26145人(-7278)
  • 1日の感染者数 2252人(-1232)※当該日以前の感染者4023人を除く
  • 1日の陽性率 24.00%↑
  • 入院患者数 11327人(-35)
  • 上記の内ICU患者数 1500人(+8)
  • 回復患者数 515039人(+8617)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 9月6日 6275人(151)
  • 9月5日 6854人(133)
  • 9月4日 6703人(149)
  • 9月3日 6708人(146)
  • 9月2日 6308人(191)
  • 9月1日 5092人(124)
  • 8月31日 4871人(156)
  • 直近7日間平均 6115.9人↓(150↓)
  • 直近7日間の陽性率 22.80%↑ ※累計比

(ソース: MINSA 9月6日)