規制は続くよどこまでも

ペルー国家緊急事態発令108日目。今日からリマを含む多くの州で外出制限が緩和された。

ただアレキパやイカを含む7州は引き続き厳しい制限下に置かれるほか、夜間外出禁止令などの規制は継続されるため、政府は “外出制限解除” という言葉を使っていない。「(仕事など)外出しなければならない人は出てもよいというだけで、その必要がなければ最も安全な自宅に居続けなさい」と口を酸っぱくしていう大統領。どうかこの言葉が隅々にまで届きますように。

この3か月半の間で多くの人が失業し、また辛うじて首がつながっている人たちも収入減という厳しい状態に置かれている。リマ首都圏の今年2月の平均収入はS/1733だったが、6月にはS/1207と3割も減少した。特に中間層は41%と大幅減だ。その大半は恐らく、この10年間で貧困から這い上がったばかりの人たちだろう。ペルーがコロナ以前の状態に戻るには相当な時間がかかりそうだ。

それにしても、まさかこんなにもコロナブログが続くとは思ってもみなかった。6月には国内旅行を予定していたし、いい加減コロナ以外の話題のほうが多くなるだろうと思っていたのに。日本ではディズニーランドが4か月ぶりに再開し、ヨーロッパでは国際線の一部運行を開始した。チェコスロバキアでは、プラハ名物カレル橋の上でコロナ禍の収束を祝う祭りが行われたそうだ。ペルー暮らしの選択を後悔したことはないが、ここまで来るとさすがにちょっと羨ましい。

ペルー国家緊急事態発令108日目

7月1日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数 288477人(前日比+3264)
  • 死者数 9860人(+183)
  • 既検査数 1699369件(+19983)
  • 陽性率 16.98%
  • 死亡率 3.42%
  • 入院患者数 11108人(+59)
  • 上記の内ICU患者数 1212人(+27)
  • 回復患者数 178245人(+3710)

7月1日0:00現在州別感染者数
(*Clasificación de las regiones naturales se rige a la de INEI. / 地域区分は国立情報統計庁の分類に従う)

COSTA 231112人(+2267)

  • リマ 159403人(+1214)
  • カリャオ 18155人(+171)
  • トゥンベス 2849人(+153)
  • ピウラ 17149人(+226)
  • ランバイエケ 13779人(+122)
  • ラ・リベルタ 10148人(+186)
  • イカ 7727人(+139)
  • モケグア 958人(+9)
  • タクナ 944人(+47)

SIERRA 31242人(+614)

  • カハマルカ 2196人(+58)
  • ワヌコ 2466人(+103)
  • パスコ 1121人(+17)
  • アンカシュ 8130人(+142)
  • フニン 3996人(+67)
  • ワンカベリカ 913人(+11)
  • アヤクチョ 1829人(+54)
  • アプリマック 566人(+9)
  • クスコ 1817人(+21)
  • アレキパ 7234人(+110)
  • プーノ 974人(+22)

SELVA 26123人(+383)

  • ロレト 9072人(+49)
  • アマソナス 2254人(+99)
  • サンマルティン 5076人(+94)
  • ウカヤリ 7824人(+88)
  • マードレデディオス 1897人(+53)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 7月1日 3264人(183)
  • 6月30日 2848人(173)
  • 6月29日 2946人(187)
  • 6月28日 3430人(182)
  • 6月27日 3625人(196)
  • 6月26日 3762人(178)
  • 6月25日 3913人(175)
  • 7日間平均3398.3人↓(182↑)

(ソース: MINSA 7月1日)