ペルー保健省国立疫学センターの責任者セサル・ムナイコは、毎日曜日に適用されている終日外出禁止令の解除を検討していると明かした。
「市民が日曜に外出できそうなので、現行令の解除を検討するつもりです。この提案について報告するため、当局と話し合う予定です」
日曜終日外出禁止令が原因で、土曜と月曜には多数の市民がメルカド(伝統的小売市場)や各店舗、銀行を訪れ、感染リスクが増す可能性があるとムナイコ氏は説明する。
「日曜に外出できないため、今は土曜にメルカドへ出かけるのが一般的であり、大きな混雑が生じています。この状況を再考する必要があります」
ムナイコ氏はまた、リマ市はすでにCOVID-19感染のピークに達しており、感染者数は今後ゆっくりと減少に向かう見込みと話す。
「各区に点在する小規模な感染ケースをすべて合算した場合、リマ市ではすでに感染のピークに到達しています。感染者数は減少段階に入っていますが、下降の勢いはまだ鈍重です」
同氏はさらに、リマ市のラ・ビクトリア区や南部のチョリージョス区、ビジャエルサルバドル区などでCOVID-19ウイルスが勢力を保っていると解説。
「これらの地区では感染者数が減少しているものの、いまだ安全な水準には達していません」と述べ、カリャオ特別州でもラ・プンタ区を除きいまだに感染者数が多いと注釈した。
同氏は他にも、全国死者数統計(Sinadef)を基に、COVID-19ウイルス感染疑いのある国内の死者は合計で1万4000人存在すると指摘。保健省はこのうち8000~8500人に対し簡易検査やPCR検査を実施済で、今までにCOVID-19への感染が死因と確認されたのはおよそ5000人。未検査の残り約6000人については、依然として感染の疑いがあるとしている。
(ソース: Gestión 08/06/20)
ペルー全土封鎖 外出制限85日目
6月8日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数 199696人(前日比+3181)
- 死者数 5571人(+106)
- 既検査数 1203985件(+12029)
- 陽性率 16.59%
- 死亡率 2.79%
- 入院患者数 9661人(+78)
- 上記の内ICU患者数 1072人(+10)
- 回復患者数 89556人(+3337)
6月8日0:00現在州別感染者数
COSTA
- リマ 118036人(+1877)
- カリャオ 14017人(+152)
- トゥンベス 1585人(+4)
- ピウラ 10886人(+170)
- ランバイエケ 9933人(+104)
- ラ・リベルタ 5916人(+75)
- アンカシュ 5443人(+57)
- イカ 4375人(+45)
- アレキパ 4494人(+34)
- モケグア 712人(+36)
- タクナ 535人(+42)
SIERRA
- カハマルカ 947人(+12)
- サンマルティン 1952人(+56)
- ワヌコ 1183人(+7)
- フニン 2194人(+36)
- ワンカベリカ 569人(+41)
- アヤクチョ 915人(+5)
- アプリマック 288人(+29)
- クスコ 1260人(+31)
- プーノ 471人(+3)
SELVA
- ロレト 6349人(+124)
- アマソナス 823人(+52)
- パスコ 643人(+69)
- ウカヤリ 5421人(+115)
- マードレデディオス 749人(+5)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 6月8日 3181人(106)
- 6月7日 4757人(164)
- 6月6日 4358人(139)
- 6月5日 4202人(131)
- 6月4日 4284人(137)
- 6月3日 4030人(127)
- 6月2日 4845人(133)
- 7日間平均 4236.7人↓(133.9↓)
(ソース: MINSA 6月8日)