ペルーの新型コロナウイルス(COVID-19)対策チームを率いるピラール・マセッティ本部長は31日、国内における感染拡大の状況につき説明し、5月末の感染者増加傾向から6月はさらに発症者が増す見通しと伝えた。
「6月は臨床症状の多い月になるでしょう。これらは数週間前に陽性と判定された人々です」
この状況は、流行曲線が一度平坦化してもCOVID-19ウイルスの感染は再燃することを示していると本部長は解説する。
「皆が一様にきれいな弧を描くピーク曲線を期待していても、そんなものはありません。ピーク段階から感染が急増し現在深刻な問題を抱えている隣国チリ同様の状況を、われわれも辿ることになるでしょう」
本部長はまた、陽性と判定された人々のうち発症に至るケースは一部のみで、その他は自宅での隔離が可能と話す。一方で、入院が必要とされる患者が回復するケースはほんのわずかと指摘する。
「発熱や喉の痛みだけでなく、非常に高い熱や震え、息苦しさ、ひどい筋肉痛など、より重い症状が出る患者もいます」
「われわれ対策チームは現在、COVID-19ウイルスに感染し発症へと向かう初期段階の患者のピークに臨んでいます。この状況に対応可能な人数の医療スタッフを確保するため、雇用契約を急いでいます」と本部長は明かした。
本部長はさらに、パンデミック下で高齢や既往症などの事情により自宅を出られない医師については、遠隔診断を通じ患者のフォロー役に回ると説明した。
(ソース: Perú21 31/05/20)
ペルー全土封鎖 外出制限77日目
5月31日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計
- 感染者数 164476人(前日比+8805)
- 死者数 4506人(+135)
- 既検査数 1058874件(+46166)
- 陽性率 15.53%
- 死亡率 2.74%
- 入院患者数 8882人(+417)
- 上記の内ICU患者数 988人(+48)
- 回復患者数 67208人(+761)
5月31日0:00現在州別感染者数
COSTA
- リマ 100526人(+3943)
- カリャオ 12167人(+62)
- トゥンベス 1348人(+129)
- ピウラ 7504人(+324)
- ランバイエケ 8484人(+1464)
- ラ・リベルタ 4660人(+662)
- アンカシュ 4220人(+705)
- イカ 3334人(+545)
- アレキパ 3332人(-3)
- モケグア 515人(+38)
- タクナ 448人(+73)
SIERRA
- カハマルカ 747人(+27)
- サンマルティン 1296人(+71)
- ワヌコ 885人(+37)
- フニン 1848人(+32)
- ワンカベリカ 436人(+6)
- アヤクチョ 748人(+36)
- アプリマック 194人(+23)
- クスコ 1062人(+47)
- プーノ 392人(+59)
SELVA
- ロレト 4715人(+80)
- アマソナス 605人(+23)
- パスコ 463人(+5)
- ウカヤリ 4054人(+409)
- マードレデディオス 493人(+8)
過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)
- 5月31日 8805人(135)
- 5月30日 7386人(141)
- 5月29日 6506人(131)
- 5月28日 5874人(116)
- 5月27日 6154人(195)
- 5月26日 5772人(159)
- 5月25日 4020人(173)
- 7日間平均 6359.6人↑(150↑)
(ソース: MINSA 5月31日)