ビスカラ大統領は13日、ペルーにおける新型コロナウイルス(COVID-19)の流行曲線がピークに達し、今後は徐々に下降し始めると記者会見で発表した。
同発表は複数の国際的な専門家による調査に基くもの。流行曲線とは新規感染者数の推移を時系列的に視覚化したカーブで、感染者数が一端ピークに達すれば平坦になり、通常はその後右下がりになる。
大統領はまた、現在のCOVID-19患者用病床数(全国)を9905床とした上で、合計1万5000床に向け4886床の追加措置が本日承認されたと報告。国内の重症患者用ICUは1000床を超え、今のところ残り196床と伝えた。
さらに、ビクトリア区の青果市場で関係者を対象に今朝実施された抜き打ち検査の結果、79%が陽性反応を示したと報告。一方、果物類の供給不足を防ぐ目的から、同市場は閉鎖しないと述べた。
大統領はこの他にも、COVID-19感染拡大阻止に向けた国家緊急事態の枠組みにおいて、政府が取り組んでいる数々の措置に対する批判やコメントに言及。「”私ならこうした”と後付けするのは容易い」と指摘し、戦闘後に机上から指示を下す司令官はいつの時代にもいると付け加えた。
サモラ保健相については、「国内に蔓延するCOVID-19ウイルスとの戦いにおいて”不眠不休で”働いている」と強調しつつその取り組み姿勢を評価、同相交替の噂を切り捨てた。
(ソース: 5月13日大統領記者会見)
ペルー全土封鎖 外出制限59日目
保健省発表による5月13日0:00現在の国内感染者数は76306人(前日比+4247人)、死者合計は2169人(+112)。感染者の州別内訳はリマ49605人(+3098)、カリャオ5851人(+267)、アンカシュ1620人(+67)、アレキパ1301人(+93)、クスコ496人(+54)、ワヌコ359人(+18)、イカ1232人(+100)、ラ・リベルタ1623人(+57)、ランバイエケ3950人(+94)、ピウラ2693人(+95)、ロレト2037人(+104)、マードレデディオス172人(+9)、フニン890人(+35)、サンマルティン505人(+16)、トゥンベス539人(+32)、カハマルカ393人(+18)、パスコ173人(+2)、アヤクチョ278人(+8)、タクナ181人(+3)、ワンカベリカ214人(+11)、アプリマック96人(+1)、モケグア168人(+1)、プーノ185人(+5)、アマソナス259人(+10)、ウカヤリ1486人(+49)。既検査数は553502件(+21333)、陽性判定率は13.79%、死亡率は2.84%。6979人が入院中(うち806人はICU)、24324人が回復へ。
(ソース: MINSA 5月13日)