ペルーの経済活動今月再開 第1段階は27項目

ペルー首相府(PCM)は3日、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う国家緊急事態宣言の枠組みにおいて、経済活動の段階的な再開を承認する大統領令第080-2020-PCMを官報にて公布した。

同令では今月以降、COVID-19で停滞中のペルー経済を4段階で再開すると定めている。各段階における経済活動の再開は、公衆衛生、国内移動リスク、社会的距離の維持、セクター毎の評価を基準に判断される。

活動再開にあたり、指定された各セクターは、保健省の衛生プロトコル「COVID-19感染リスクを伴う労働者の健康管理ガイドライン」ならびに「地域方針及びインシデント報告義務」に従う。同令に記された経済活動再開第1段階(5月開始)に含まれる27項目の活動は次のとおり。

鉱業・工業

  1. 大規模鉱山の採掘、開発、貯蔵、輸送、閉鎖および、建設段階の国家的な鉱業事業ならびに炭化水素事業
  2. 農牧活動用中間財
  3. 水産業(食用)
  4. 期限切れおよび期限到来間近のPO(パーチェスオーダー)に基く一時的生産
  5. ガラス、林業(木材・非木材)、紙、段ボール、プラスチック、繊維・衣料用ポリエステル糸、機械装置関連工業
  6. 金属機械工業
  7. 農耕用化学物質、肥料および補完サービス

建設業

  1. 国家競争・インフラ計画(PNIC)関連プロジェクト
  2. エルニーニョ災害復興局(ARCC)関連プロジェクト
  3. 運輸通信関連56事業
  4. 衛生関連36事業
  5. 農業インフラ事業(灌漑、メンテナンス、排水設備改修等)
  6. 特定不動産事業(基礎工、本体工、内外装、農村部住宅)
  7. 農産関連事業(農機リース・販売)
  8. 地域振興・復興・再生投資(IOAPR)を通じた警察署、病院、学校の上下水道整備事業
  9. 建設関連産業およびサービス

サービス業・観光業

  1. デリバリー認可済のレストラン関連業(店舗固有の宅配システム保有および衛生プロトコル遵守等が条件)
  2. 通商観光省登録済の宿泊施設および付随する観光旅客輸送サービス
  3. テレコミュニケーション関連サービス
  4. 農業関連の補完サービス
  5. 企業が提供するサービス(ITサポートおよび専門的サービス、ナレッジサービスの輸出)
  6. 公証人・公証サービス
  7. リサイクル業
  8. ビル・家屋メンテナンスサービス(揚水ポンプ、温水器、エレベーター各保守、配管工、電気工、大工等)
  9. 肥料および農牧用原材料、プラスチック製品、ガラス、紙、段ボール、鋸、通常の用に供する氷の保管サービス

商業

  1. 農産物の取引
  2. 家庭用および関連財の電子商取引(EC)

尚、上記各項目の活動開始日については、保健省の事前同意を条件としてそれぞれの管轄省庁により決定される。

(ソース: El Peruano 03/05/20)

ペルー全土封鎖 外出制限49日目

保健省発表による5月3日0:00現在の国内感染者数は45928人(前日比+3394人)、死者合計は1286人(+86)。感染者の州別内訳はリマ28990人(+2082)、カリャオ3893人(+350)、アンカシュ993人(+86)、アレキパ692人(+37)、クスコ230人(+9)、ワヌコ248人(+15)、イカ676人(+92)、ラ・リベルタ879人(+81)、ランバイエケ2646人(+98)、ピウラ1618人(+126)、ロレト1502人(+77)、マードレデディオス120人(+2)、フニン506人(+55)、サンマルティン282人(+17)、トゥンベス347人(+11)、カハマルカ259人(+35)、パスコ161人(+13)、アヤクチョ135人(+18)、タクナ141人(+13)、ワンカベリカ186人(+53)、アプリマック90人(+4)、モケグア131人(+3)、プーノ135人(+11)、アマソナス155人(+19)、ウカヤリ913人(+87)。既検査数は375096件(+19492)、陽性判定率は12.24%、死亡率は2.80%。5281人が入院中(うち679人はICU)、13550人が回復へ。

(ソース: MINSA 5月3日)