性別外出規制の初日は、予想通り各地で逮捕者が続出した。アレキパでは早朝からメルカドをマークしていた地元警察によって60人余りが、ピウラではたった3時間で100人以上もの女性が逮捕されたそうだ。許可証を持つ女性まで連行するなど警察側の不手際もあったようだが、それにしても多すぎだろう。玉音放送を聞いていないのか、何も考えていないのか?まったく理解に苦しむ。
3月6日の第一感染者確認以降、ペルー政府は感染拡大のスピードを抑制するためさまざまな対策を打ち出してきたが、残念ながら感染者数は増えるばかりだ。3月30日時点での国内感染者数は950人。このまま増加すれば5日後の4月4日には倍に達し、そのうち重傷者数は全国で500床しかないICUの数を超えると予測される。しかし倍増までの日数を8日間(4月8日)引き延ばすことができれば、計算上はすべての重症者をICUに収容できるだろうという。それを示したのが下の図だ。この曲線を見るに、政府の感染収束予想は6月3日・・・まだまだ先は長い。
ペルー保健省は今日、新型コロナウイルスに関する新しいスマホ用アプリをリリースした。アプリ名は「PERÚ EN TUS MANOS」、現在はAndroidのみの対応だ。Play Storeからダウンロードして携帯番号とDNI番号を入力、あとは位置情報の確認方法を選ぶだけ。地図上に示されたオレンジ色の丸印が、感染者の位置を示してくれる。ただし個人(家)が特定されないよう、丸印の大きさは直径2ブロックほどと大雑把。しかも入院中なのか、自宅隔離中なのかは定かではない。とはいえ買い物へ出かける時の順路選びや、周辺に感染者が多い店を避けるなど、利用価値はあるだろう。幸い、私の自宅付近は今のところ感染リスクは低いそうだ。よかった~!感染の疑いがあるかどうかも判定してくれるので、家族や自分に何か気になる症状が出た時は、113に電話する前にまず試してみようと思っている。
ペルー全土封鎖 外出制限19日目
保健省発表による4月3日0:00現在の国内感染者数は1595人(前日+181人)、死者合計は61人(+6)。内訳はリマ1179人(+120)、カリャオ59人(+19)、アンカシュ18人(+3)、アレキパ37人(+7)、クスコ44人(+6)、ワヌコ6人(±0)、イカ8人(±0)、ラ・リベルタ44人(+10)、ランバイエケ35人(-2)、ピウラ27人(±0)、ロレト84人(+12)、マードレデディオス2人(+1)、フニン19人(+2)、サンマルティン6人(±0)、トゥンベス16人(+1)、カハマルカ4人(+1)、パスコ1人(±0)、アヤクチョ1人(±0)、タクナ3人(±0)、ワンカベリカ1人(±0)、アプリマック1人(+1)。既検査数は17334件(+816)、陽性判定率は9.12%、死亡率は3.82%。189人が入院中(うち51人はICU)。
(ソース: MINSA 03/04/20)